スクールエイジ

カリフォルニア州教育局からの最新の情報(深刻な行動問題への対処手順

IEPについて

カリフォルニア州発達障害局からのお知らせ

Protection & Advocacy,Inc.の記事

2008年3月PAI法律セミナー『IDEAについて』の資料

●【 カリフォルニア州教育局からの最新の情報(深刻な行動問題への対処手順)】●

●【カリフォルニア州教育局からの最新の情報】●

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特殊教育における問題行動を持つ子供への対処方法に関してです。最近親の会の中でもこの「自傷・他傷などを伴う深刻な問題行動」に関する悩みを持つ親御さんは少なくないようですので、この情報は大変重要です。

ポイントは、問題行動を持つ障害児にはそれに対処する為の行動介入プラン(BIP)をIEPで求める権利が州法で保障されています。そしてBIPを審査変更する場合、資格のあるスタッフ等が FAA(機能の評価)をして、関係者(含む保護者)全員がその変更に同意していること、又、深刻な行動問題への緊急介入(Emergency Intervention)は当該施設や職員が有資格であるところのみ可能であり、これはBIPに取って代わらないこと。又、これらはすべて州法に基づいていることです

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カリフォルニア州教育局、特殊教育部長より州のすべての特殊教育関連施設に送られたメッセージ

題:深刻な行動問題への対処手順

カリフォルニア州法は“適切で意義のある教育プログラムを安全でかつ健全な環境の下に、すべての子供(身体的・精神的・感情的に障害の有無にかかわらず)に提供すること“を明記している(州教育法、Code [EC] Section 56520[a][1])

さらに、生徒が学習できる環境を築く為に、障害児教育担当教師は効果的、肯定的な教育方法の訓練とガイダンスを受けることを要求されている。(州教育法 Code [EC] Section 56520[a][1])

また、この教育法は、「自分又は他人に重大な身体的危害を伴う予測出来ない衝動的な振舞い」にかかわる状況に於いて緊急介入(Emergency Intervention)が必要であることも認めている(California Code of Regulations, Title 5 [5 CCR], Section 3052[i])。
そして、この緊急介入(EI)は 個人教育プラン(IEP)内に含まれる 行動介入プラン(Behavioral Intervention Plan,)に取って代わるものではありません(5 CCR Sections 3052[a][1] and[4])

特に、生徒への身体拘束や隔離は、ライセンスにより資格のある施設に於いてEIの訓練を受けたスタッフのみが使用するべきで、緊急事態をコントロールする為に必要最低な頻度でのみ使用されるべきです。(5 EC Section 3052[i][4][A]-[C])

州教育法( EC Sections 56520-56525 and 5 EC Section 3052) は問題行動が 学校生活に支障をきたしている障害児は、ポジティブな行動変化をもたらすようなIEP及びBIPを要求する権利を持つことを明記しています。

BIPへの権利は、生徒の居住区に基づき、無償の公的教育(FAPE)を提供する学校区により、配置された、有資格の私立校の生徒にも同様に適用されます。(EC Section 56365)若し、与えられたBIP(行動介入プラン)が生徒の問題行動に効果がみられないとことがIEPティームにより認められた場合は機能的分析評価(FAA)が必要となります(5 EC Section 3052[b])FAAを行う前に、保護者は必ずお知らせをもらわなければならないし、FAAへの保護者の同意も必要です。(EC Section 56321)FAAの評価者は下記の義務を果たす為に、必要な訓練を受けていなければなりません。a.問題行動、それに先立つ出来事、そして結果についての組織的観察 b. 学習設定への環境的分析 c. 健康や医学的事実を含む記録の再調査 d. 行動履歴の再調査 (5 EC Section 3052 [b][1])FAAの評価者は下記の内容を含むレポートを準備しなければなりませんa. 行動の実態及び深刻さの記述b.学習環境に於ける適用状況への、基準データ、それに先立つ出来事、そして結果の分析c.代替行動の割合、それらに先立つ出来事、そして結果d.IEPチームへの推薦リポート(5EC Section 3052 [b][2])FAA に基づいたBIPの改訂IEPがBIPを含む場合は、IEPテームに行動介入ケースマネージャーを含まなければなりません ケースマネージャー(CM)はFAAを実施する為の補助をしたり、IEPチームと相談しながらBIPを作成しますCMは行動分析及び行動介入の訓練を受けて居り実施されているBIPの適正と効果を監視し評価する能力を持たなければなりません(5 EC Section 3052[a][1]and[2]BIPは下記の内容を含んでいなければなりませんa.スタッフと保護者との相談の頻度b. FAAで集められた情報の要約c.該当する問題行動と其れに取って代わる肯定的行動の客間的かつ計量的な記述d. BIPのゴールと目的e.使用される行動介入(BI)の記述とその使用状況f。介入の頻度そして該当する問題行動にとってかわる肯定的行動の記録(効果がみられぬ場合の介入停止の基準g。対処手順が段階的に廃止される場合の基準h。家庭内、居住施設、職場、もしくは教育以外の環境において使用される行動介入プログラムi.プログラムの効果の定期的再調査の日程プランに明記されている時間配分に従い、チームはBIPを再調査します。たいていのケースで教師、指導助手、保護者、そして他者がBIPを実行します。BIPの必要性、適正な記録保管、そして書類作成を含む訓練はBIPが実施される前に行われねばなりません緊急介入(Emergency Interventions)(EI)IEPチームがすでに責任あるBIPを展開させたケースにおいても、 “予測不可能な、衝動的な行動、およびそれらが明白に現時点において自分や他者に深刻な身体的危害を与える場合のコントロールをするために、EIは必要となります(5 EC Section 3052[i])  EIで許される介入法は州法により細かく定められていますそして、緊急事態が終了した時点で学校のスタッフはIEPに記述されたされた組織的BIPとPIの使用に戻らなければなりません。EIが使用されるときはいつでも、保護者は1日(学校運営日の一日)以内にそのことを知らされなければならないし、5ECSection3052(i)(5)のリストにある情報を含む“行動的緊急レポート”は直ちに作成されなければなりません。

(翻訳:やまもとあつこ)(校訂:仁平一夫)

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●【IEPについて】●

●【IEPについて】●
1998年11月16日  第4回セミナー記録より

◇IEP (Individual Educational Planning) - 個別教育計画について◇
講師: Brigette Ammons
PAI(Protection & Advocacy Inc.)
18 Tips for Getting Quality Special Education Services for Your
Child
まず、質の高いサービスを受けるための18のヒント
(18 Tips for Getting Quality Special Education Services for Your
Child) を紹介する。

□ IEPミーティングの前に・・・
1 書面で必要なアセスメント、または独自のアセスメントを(公費で)行えるよう要求する。
2 IEPミーティングの一週間前に、アセスメントの結果を交付するよう依頼する。
3 友人やアドボケイトにミーティングに参加してもらうよう計画をたてる。
4 フルインクルージョンや統合の場を増やすことを考える。
5 IEPミーティングで話題にしたい項目のリストを作る。

□ IEPミーティングで・・・
1 子供のことを知っている友人やアドボケイトなどを連れて行く。
2 質問することを躊躇せずに、「分からない言葉」 は理解できるまで問い直す。
3 現在の子供の様子を話し合う。
4 長期的なゴールと短期間の目標を定める。
5 フルインクルージョンや統合の機会、必要となるサポートを確認する。
6 子供のためになる(理想の)クラス分けについて説明し、特定なサポートや関係するサービスを確認する。
7 満足の行く項目のみにサインする。

□ IEP ミーティングの後で・・・
1 新学期の初めに担任の教師と会う。
2 学校の活動に参加できるときは、クラスでボランティアをする。
3 クラスメイトとの交友関係を築くために手助けをする
4 子供の発達を注意してみる。

□ 上手くいかなくなったとき・・・
1 学校区がIEPに定めたことを履行しない時は法律に従って訴えることができる。
2 子供に対するサービスについて学校区と話し合いがつかないときは、公聴会を開くことができる。
◇公立学校における特殊教育◇

1 無償による適切な教育基本
2 個別のニーズによる、個人別教育
3 制約の少ない環境での教育

公立学校における特殊教育は、以上の3つが基本となっている。

◇無償による適切な教育
IDEA (The Individuals With Disabilities Act 障害者教育法) によって、3歳から22歳までの障害を持つ子供は、全て無償で適切な公的な教育を受けることができると定められている。

◇別のニーズによる、個人別教育
セラピーの時間や回数を決めるとき学校区で定めた一律の規定を告げられることが多いが、コンピュータなどの補助器具の導入や、行動修正なども含め全てのサービスは個別のニーズによって決まる。

◇制約の少ない環境での教育
LRE (Least Restrictive Environment もっとも制約が少ない環境) と言う考え方から障害を持つ子供も普通の子供と同じ環境で学ぶことができる。EPではまず「普通のクラス」 で学ぶことを前提に、話し合うべきである。初めからスペシャルのクラスと決め付けてはいけない。普通のクラスで学べないのであれば、それに合うサポートと要求し、それでもできない場合に特別なクラス(スペシャルデイクラス)を探すべきである。

*昨年IDEAが変更され、レギュラーのクラスの教師(子供が1回でも出席しているクラス、たとえば音楽など)も、必ずIEPミーティングに参加しなければならなくなった (但し、担当の教師がどうしても出席できないときは、別のレギュラーの教師が代わることもできる)。IEPミーティングに参加する人は、校長またはそれに代わる人(学校での決定権を持つ人)、アセスメントを行った人またはそれに代わる人(特定の分野の専門家でなければならない、校長やサイコロジストがセラピーに代わって報告することはできない)、担任(スペシャルクラス)の教師、レギュラークラスの教師、本人(14歳以上をめどに可能な場合)、親、その他必要とする人全てとなる。
◇正しいアセスメント

“IEPは、正しいアセスメントが基本となる。”

ゴールの設定・協議の根本であり、必要なサービスを得るにも、正しいアセスメントを受けることが大変重要である。

◇正式なアセスメント
正式なアセスメント、は親の同意がなければできない。親からアセスメントを受けたいと要求することもできる。アセスメントは、子供に応じたゴール・目的を定めるために、独自の学習パターン、得意/不得意な分野など、子供に関するあらゆる情報(親が必要だと思う項目を加えてもらうこともできる)を調査する。

☆小さな子供の場合は、環境によって結果がかなり違ってくることもあり、学校よりも家でアセスメントを行う方がよい場合が多い。また接する人によっても随分結果が違う。

アセスメントは特別な資格を持った、訓練された専門家によって行われる(例えば、教師がスピーチセラピーのアセスメントはできない)。アセスメントの結果のコピーをもらえる権利があるので、IEPミーティングの前に必ず受け取るようにしておく。

◇日本語による要求
日本語によるアセスメントの結果を要求することもできる。アセスメントを受ける前に交付される承諾書に、前もって書き加えておくとよい。そのときも日本語で書いても構わない。学校区が翻訳する義務を負う。アセスメント結果だけでなく、IEPミーティングのレポートも日本語で作成してもらうことも要求できる(但し、かなり時間が掛かる)。

◇親の義務
親は子供に関するあらゆる情報を知っておかなければならない。アセスメントの結果によって、学校区がどんな提案をしてくるのか、知っておく必要がある。また、IEPミーティグで質問するためにも、アセスメントの結果が必要となる。ミーティングを迅速に行うにも、情報が事前に必要である。とにかくアセスメント結果は、子供の一生の記録となるものなので、知らないままにしておいてはいけない。
遅くともIEPミーティングの3日前には、コピーをそろえておくべきである(但し規定はない)。

◇アセスメントの結果に不服がある場合
アセスメント結果に納得できない場合は、2つの方法をとることができる。

1 IEPミーティングを開く前に、個別のアセスメントを行うと要求する。
2 IEPミーティングで、別のアセスメントを提供してくれるように要求する。

☆再評価をする場合の費用も、無料で行うように要求することができる。

◇個人で行うアセスメント
個人で行うアセスメントも、学校区が行ったアセスメントと同等の重みを持つ。
個人で行った結果があれば、前もって提出しておくとよい。学校区の結果に納得できなくて、後日個人で再評価を依頼するときも、立替費用を返還してもらえるよう、予め記録に残しておくことが大切である。
学校区の個人で行ったアセスメント結果を受け入れようとしない場合は、専門性の高いこと、長期間子供を診てきたことなどを理由に挙げる

◇学校区との意見の対立
学校区とどうしても意見が食い違うときは、話し合いには限界があるので、法的な権利について質問していく方がよい。IEPは通常の契約書と同じ効力をもつ法的書類である。同意できない内容については、親のコメント欄にその旨必ず明記しておくこと(日本語でも構わない)。

◇通訳
学校区は、IEPミーティングの時間の連絡、必要な場合は通訳の提供の義務を負う。通訳が提供できない、もしくは通訳の都合がつかないがスケジュールの変更ができない、ということは法律違反である。また、ある程度英語ができ、通訳の必要ないと言われた場合は、自分の英語力では不十分だと主張すること。

☆ポイント:
学校区が提供する通訳の質についてよく話題になるが、親が理解できないような通訳では意味がない。内容がわからないまま、サインをしてしまう可能性もあるので、法廷に出席するような資格のある(州のテストがある)通訳を探して欲しいと強調するとよい。

◇IEPがひらかれるのは・・・
IEPミーティングは通常一年に一回行われるが、親が必要と思えばいつでも開くことができる。リクエストしてから30日以内に通知が来る。リクエストも必ず書面で行うこと(日付を付けて送り、必ずコピーをとっておく)。

◇録音
またIEPミーティングは、書面で24時間以内に連絡しておけば、録音することもできる。親が録音するときは、学校区も録音する権利が発生する。親が録音しない場合は、学校区は録音する事ができない。

☆学校区が変わったときは、
1 すぐにIEPミーティングを開く
2 前のIEPをそのまま使う
3 30日間検討してIEPミーティングを開く

前のアセスメント結果が古くなれば、何処の学校区が行ったものでも、効力は同じである。

□ 学校区は親の持つ権利を知らせる義務がある。
親に通知される

1 子供に関する全ての情報を親に与える
2 記録の保管
3 秘密を守る
4 第三者が子供の記録を見ることを禁ずる
5 アセスメントなどの要求は母国語でできるなど

これまで、自ら権利の主張をしなければならないことを何度も話してきた。しかし、あるアメリカ人から、障害を持つ子供の権利の主張のために、親のパーソナリティーを変えなけれならないのであれば、それは不公平ではないか、という意見を聞いたことがある。結局は、各個人の性格や文化的背景がそれぞれ違うので、要求の方法は個人に委ねられることになる。

◇IEPミーティングの内容に同意できないとき
サインする必要はない。家に持ち帰って検討し、後日サインすることも認められている。また一部のみ承諾してサインすることも可能である。その場合は、必ず同意する部分と、不同意の部分を明記すること。学校区が、サインしないとサービスが受けられないと言うことがあるが、それは嘘である。(過去のサインは引き続き有効で、ミーティング前に得ていたサービスはそのまま継続される。

◇IEPミーティングに納得できない場合
公聴会を開くよう要求できる。そのときはPAIに相談して欲しい。しかし、公聴会を開く前に、インフォーマルな話し合いをする方がよい。州から派遣された資格を有する人を仲介者として、調停手続きも出来る。

◇正式な公聴会
正式な公聴会は、法廷で行われる裁判手続きと全く同じで、親が1人で進める場合、95%は敗訴しておる、スペシャルエデュケイション専門の弁護士やアドボケイトに依頼すること進めている。
弁護士費用はケースバイケースで、親が勝訴すれば、学校区が弁護士費用を負担することになる。アドボケイトが弁護士の資格のない場合は、全ての自費負担となる。また、学校区がIEPに定めた条項を拒否した場合は、法律に従って不服申立てをすることが出来る。

◇ITP・・・
子供が14歳以上になると、IEPにITP(Individual Transition Plan 個別移行計画)が加わり、高校卒業後の進路(大学進学や就業など)についての話し合いが追加だれる。個人に意向を聞く為に、14歳になれば本人がIEPミーティングに参加することもできる。

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◇IEPミーティングへのアドバイス◇    渡辺万里子

”IEPミーティングに臨む前に気をつけている事”と”IEPミーティングに参加して感じる事”

私が仕事で担当している子供が3歳になると、公立の学校へ移行(transition)するために、各児の親にとって初めてのIEPティーティングがあります。
それに向けて準備をする時に、私が家族と話し合う3つの重要な課題があります。

1. その子供が持っている能力、長所、その子にしかない特性は何かについて話し合うことです。
例えば全盲で中度の聴覚障害と脳性マヒを持つ3歳の子供のIEPを目前にして家族と話し合います。その子は優れた嗅覚と触覚を持っていて家族が子供に近づくと微笑で答えます。最初のうちは家族の人たちもどうして近づくことが判るのか不思議でした。
しかし子供は体臭と床を伝わる家族一人一人歩く振動を識別し、誰がそばにいるか判断していることが判りました。そうすると、なぜ子供が床にいるときは機嫌がいいのに、車椅子やクリブに入れるとぐずるのかが、家族にも理解できました。この子供の素晴らしい嗅覚と触覚能力をどのように学校の教育の場に取り入れていくかをIEPミーティングで話し合うことが大切になります。例えばこの子供がクラスの状況をつかむには車椅子に一日座っているのではなく、振動を伝えやすい床の上にいることであって、そのためにはクラスの環境を変えなければならない等です。

IEPミーティングで子供の持っている障害問題に、時として重点が置かれることがあります。しかし、ミーティングで大切なことは、その子供が重度の重複障害を持っていることを話し合うのでなく、その子供が持っている能力、その子供にしかない特性について話し合うことが出発点だと思います。アセスメントの目的も子供の能力を見つけ出すのが目的でその子供は何が出来なくて何が欠けているかに重点を置いているアセスメントの報告は、よい方向には結びつかないと思います。

2. 子供の進歩のペースをつかむことです。
過去6ヵ月(または1年)にさかのぼり、その子供がどれだけの進歩(時として後退)を見せたかと言うことを話し合います。そのときの話し合いで毎月の生活の中では気づかなかった見えない進歩に、改めて驚かされることが多々あります。それらの変化は、IEPミーティングで、これからの一年間の教育目標を決めるときに大切だと思います。親は、過去の子供の進歩を基準にして、これからの一年間の目標を提案できます。また、学校側が提案した目標が、子供にとって到達できる適切なものかどうかという判断の基準にもなると思います。

3. 親として子供にとって何が大切であり、必要であるかをIEPミーティングで述べることが(特に社会性、または自立能力の目標を立てるときに)大切だということです。

子供が色々なアセスメントを受け、様々な結果報告が出されると、親から見る子供とは違ったイメージ像が出てくると思います。しかし、その子供を理解し、良い面もそうでない面も、一番わかっているのは親であるということを再認識することが大切です。

親の会の子供たちのIEPミーティングに参加するときは、私の仕事で参加する(その親たちにとって)はじめてのIEPミーティングとはちがって、すでに様々な問題があり、家族と学校側の意見の違いがある場合がほとんどです。ですから、話し合いの進め方は全く違います。しかし、先に述べましたIEPミーティングに臨む親の準備は、どのIEPミーティングにも当てはまると思います。日本語を母国語とし、英語という大きな壁に面しながら、子供の持つ能力を信じ、学校側に自分の子供を理解してもらい、子供にあった教育法を見け出すことは、簡単なことではないと思います。

この3年間、様々な子供たちのIEPミーティングに参加させていただきましたが、諦めずにこつこつと学校側と話し合いを続け、結果的には学校側を変えさせた家族をたくさん見てきました。学校側も大きなシステムですから、色々な規則があり1回や2回の話し合いでは変わらないと思います。
たとえば、Aさんの家族はB君のために2年近くIEP又は特別の話し合いを続け、やっと学校側のB君を見る目を変えさせて、B君の受け入れ方を変えてきました。家族の要求に基づき、学校区で聴覚言語取得が難しい子供達のために、コンピューターを導入し、先生又はスペシャリストを訓練し、B君だけでなくほかの子供たちにも使い出しました。B君にとって理想の教育の場までにはまだまだ越えなければならない壁はあると思います。しかし、B君の家族を見るたびに、諦めずに話し合いを続ける大切さを感じます。と同時に学校と言う大きなシステムを少しずつでも変えていく、親の力の大きさを感じます。

●IEPについて【2005年2月例会報告】●

2005年最初の月例会は、IEPをテーマに会員同士、お互いの経験談などを交えての意見交換や、専門家の先生方からのアドバイスをいただく良い機会となりました。ここに、話し合われた内容をいくつか報告します。
1)IEPで一番力を持っているのは親である。
学校側から何人ものスペシャリストや、その道のプロが正面に構えていられると、それだけで、ひるんで小さくなってしまいがちですが、その人たちが、ミーティングの最中にトイレにたったり、途中で抜けたりすることも親の許可がなければできないくらい、親は強い権利を持っているのだということ。
控えめで謙虚という日本人の国民性は必ずしも美徳ではありません。むやみやたらに騒ぎ立てる必要はないですが、自信を持って、毅然とした態度でIEPに臨むことですね。
2)IEPでより良いサービスを勝ち取るためには、理論武装と根回しが大事である。理論武装とは、正当な理由づけのことで、この子にとってゴール達成のためには、どういうサービスがどのくらい必要であるかきちんと理論だてて説明し、わかってもらうこと。そのために、つよい味方になってくれるべき人が担任の先生であり、普段から先生とはよくコミュニケーションを図り、IEPの前に子供の今の状態、これから設定する。ゴール、目的について話し合い、事前に根回しをしておくことが大切です。
また、事前にIEPを見せてほしいとリクエストして、その内容を読んで知っておくことも大切です。しかし、法律上ではIEPのGOALS&OBJECTIVESの内容はミーティングの場で決めるということになっているので、学校側は、“事前にIEPは見せられません”と言いますが、“私の英語力不足のためにミーティングでみなさんの時間を無駄にとらせたくないので、”などと理由をつけて、見せてもらうようにする。
3)通訳は頼み方次第で大きな支えとなってくれる。
英語が母国語でない私たちにとって、通訳を頼むことはIEPに臨むための必須条件かもしれません。学校側は親が要求すれば必要な通訳をつける義務があるのですが、現状はスペシャルエドの知識を持つ日本語通訳はごく少数なので、なかなか見つからないことがあります。そういう時は、自分で通訳の人を探してきて学校区に通訳料を要求することができます。通訳の人と事前に話ができたら、子供の状態やリクエストする内容など聞いてもらって理解しておいてもらうと、ミーティングがスムーズにいきます。通訳の人も前もって子供に対してある程度の知識があると、通訳する上で大きく違うでしょう。
4)プロフェショナルな親として、子供をしっかりと育て教育している、と印象付ける演出も必要。子供の教育に無頓着な親と思われたら、学校側から甘く見られ、IEPでも軽くあしらわれます。自分の子供をよく理解し、将来はどういう風になってほしいか、そのためにはこの子にどんな訓練や療法が必要なのか知っていること。
ミーティングには普段着ではなく、きちんとした服装で臨む事。
ノートを持っていって、話したこと、聞いたことを記録する事。あとでIEPの内容を読んだとき、間違った記録がしてあれば、指摘できます。
過去のIEP、記録のファイルを必ず持っていって、必要な時に見せられるようにする事。
ファイルのカバーに子供の写真をいれておくと、学校のスタッフにも印象付けしやすいです。
ミーティングのアジェンダを自分で作っていくと、必要なことがすべて網羅して話し合われたかチェックできます。
以上、一般的なIEPの取り組み方として、まとめました。参考になれば幸いです。

カリフォルニア州発達障害局からのお知らせ

Family
Cost Participation Programのガイド
(PDF)

いわゆる、Family Co-payのガイドラインです。

Protection & Advocacy,Inc.の記事

『どうしましょう!障害を持つ我が子が放校の対象となっています!』(PDF)
『どうしましょう!障害児の我が子が停学を繰り返しています!』(PDF)
『障害児教育18のヒント』(PDF)
RCからサービスを受けるための16のヒント
日本語版/英語版
貴方のIPP/これは単なる紙ではありません 日本語版/英語版

2008年3月PAI法律セミナー『IDEAについて』の資料

Legal History(English)
Legal Underpinnings of Special Education『特殊教育の法的基盤』
Language Right-IEP Process(English)
IEP Process(English)
IEP Process『個別教育計画の過程』
Compliance Complaints & Due Process(English)
Compliance Complaints & Due Process『不遵守についての苦情』
Behavior/Discipline(English)
Behavior/Discipline『行動/規律』
PAI Brochure(日本語)
OCRO Brochure(日本語)