ニュースレター
2014年12月号 1月例会お休み デンデン太鼓報告 11月例会報告
■ 手をつなぐ親の会ニュースレター ■
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VOL.22 NO.201 December, 2014
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《目次》
1. 1月定例会はお休みです。
2. 11月例会報告
3. OCPSGLN参加報告
4. Miracle kids部アートワークショップ報告
5. 成人部よりお知らせ
6. Buddy Programクリスマスショッピングのお知らせ
7. Buddy Program参加者募集のお知らせ
8. シブリング会便り
9. シブリング会会員募集のお知らせ
10. 専門家に聞きました
11. 図書部よりお知らせ
12. 今後の予定
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1.●《1月例会のお知らせ》●
1月の例会はお休みです。
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2.●《11月例会報告》●
11月例会報告
出席者:ガーヴィー恵さん、ラガーノアツコさん、竹内たかみさん、
真野光さん、磯崎葉子さん、池内和世さん、ボイモントゆうこさん、
野島ヒロ子さん、ブランデットかなこさん、AUGASTO BLANDETさん、
柴原ゆき子さん、阿久津美樹さん、松田マユウさん、ポルティオ
アキコさん,尾崎よしみさん、野口麻美さん、鈴木幸江さん、
齋藤茂さん、齋藤りかさん、吉山ルリ子さん、馬上真理子さん,
堂面さつき(順不同)
奈良県立大学 精神医学講座 太田豊作先生
「日本の児童精神科医が、今している事、出来る事、目指している事。」
児童精神医学(日本児童青年精神医学会より)
*子供が示す多彩な問題行動や精神身体症状を検討し、発達
レベル、気質および生物学的背景、家族力動,友人関係、保育所、
幼稚園、学校における行動などを総合的に評価し、発達的視点を
重視した診断、治療、予防を行いながら、子供の精神的健康の達成
を企図するもの。
対象とする症候群
1、発達障害(知的障害,自閉症など)
2、神経症性障害(拒食、、過食などを含む心身症的障害、いじめ、
暴力、自殺、楽物乱用を含む情緒、行動障害など)
3、気質性障害(気質性行動障害など)
4、精神病性障害(感情障害、総合失調症など)
5、パーソナリティ障害(性格傾向の偏り、ボーダーライン、チャイルドなど)
6、家庭生活における諸問題(乳幼児の虐待、教育拒否など)
児童思春期外来(初診時)
通報により指導を受けている児童生徒数の推移(公立小、中学校)
医療と特別支援教育(神経発達症への医療的アプローチ)
(学校の先生へ対象にした講演内容)
1、神経発達症/神経発達障害(ASD,ADHDなど)
2、医療で行われること
3、気になる子供(小学校入学前)
4、小学校のクラスで気になる子供
5、中学校のクラスで気になる子供
神経発達症/神経発達障害
*知的能力障害(Intellectual Disability)
*コミュニケーション症/コミュニケーション障害
*自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害
*注意欠如、多動症/注意欠如、多動性障害
*限局性学習症/限局性学習障害
*チック症/チック障害
”2013年から使用されているアメリカ精神医学会の定めた
診断基準(DSM-5)において、これら児童青年期の疾患では、
病名に障害とつくことは、児童や親に大きな衝撃をあたえるため、
「障害」を「症」に変えることが提案された。
自閉症スペクトラム症(ADS)
3つの障害
社会性の障害:上手に人と距離をとれない、共感が苦手
コミュニケーションの障害:字義通りの解釈、割り込み
こだわり:”いつも通り”じゃないとダメ、興味が限局
*原因は不明だが、心因や環境因ではない!!遺伝的関与の
大きい脳機能障害ではないか?
*100人に1人(?)IQ70以下が3割 男:女=3~5:1
*感覚の過敏さ(聴覚過敏、味覚過敏など)
ASDにおけるFUNCTIONAL MRI
*視線が合いにくい。うなずいたり、愛想笑いのような仕草や
表情が少ない。1人で過ごすことが多い。見知らぬ人に物怖じ
せずに話す。相手が嫌がっている表情でも、気にせずに話し続ける。
雰囲気が読めず、お葬式中でも何か笑えることがあれば大声でも笑う。
人混みで、よく人とぶつかる。
*一方的に話す。「勝手にしなさい」と言われれば、勝手にする。
冗談が通じない。例え話が理解できない。「会う」と「合う」の
使い分けが出来ない。関西育ちなのに、標準語を話す。相手に
悪意があるのに気付かず、言われた通りにする。
*特定のものを徹底的に集める。あることへの知識が深く、
「博士」と呼ばれている。数学に強い。いつも通りじゃないと
パニックになる。几帳面と無頓着が極端。周囲が飽きると感じる
ことでも繰り返せる。
高機能とは?ー知的発達(IQ)とASDの関係
ASDの治療
*心理社会的治療
養育者の障害理解
早期療育
教育的アプローチ
ソーシャル、スキル、トレーニング
*薬物治療
ASDの治療
療育者の障害理解
ASDに関する医学的側面も含めた基礎的な知識を得て発達障害に
対する理解を深める。
理解を深めた上で、子供への理解を深める。(基礎的な知識は、
子供を理解するためのヒントに過ぎない。)
早期療育
*子供へのアプローチ
療育の形態:個別指導、グループ療育、統合保育(集団療育の
形態をとりつつも到達目標と指導の重点を個別に設定することが肝要)
目標課題:両親との愛着関係、基本的な身辺自立、遊びを通じての
自己表現、集団行動における基本的ルール等
*両親へのアプローチ
ASDの理解を深め、両親が治療的な役割を果たせるように支援する。
スケジュール化について
目的:状況が上手く読めずに次に何が起こるのか不安な子供が、
見通しを持って自信を持って活動できるようにするため。
→*不安がなくなり、情緒が安定する。
*「同じ」にこだわらなくて良くなる。
*「待つ」力を身につけられる。
注意
*スケジュールは、大人が子供を”思い通り”に動かす手段ではない!
スケジュール化のスタート
注意
*ある日突然、スケジュールボードが用意されて
「○○して、次に△△します」と言ってもダメ!
(子供は、無視したり、スケジュールボードを壊してしまうでしょう。)
☆ポイント☆
*”風呂から上がったら、寝る部屋に行く”など、
2つの行動の流れが習慣になって来た時に
*それら2つの行動からスケジュール化する。
ASDの薬物治療
対処療法でしかなく、家庭生活や学校生活において著しい支障がある
場合に限る。
*パニック、かんしゃく、衝動行動
→抗精神病薬(例:リスパダール)
または、抗てんかん薬(例:デパケン)
こだわり,強迫行為
→SSRI(抗うつ薬の一種 例:ルボックス)
多動、注意が続かない
→中枢刺激薬(例:コンサータ)
注意欠如,多動症(ADHD)
(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)
*発達に不相応な著しい不注意、多動性、衝動性を特徴とする
神経発達症である。
不注意:忘れ物、容易に注意がそれる
多動性:キョロキョロ、しゃべり過ぎる
衝動性:待てない、”出し抜けに”
*神経生物学的な脳機能障害であると考えられているが、
原因は明らかとはなっていない。
*学童期の子供の3~7% 男:女=4~5:1
(女児の場合は発見されにくい?)
ADHDにおける前帯状回皮質の機能不全ーストループ課題施行時ー
*忘れ物が絶えない。財布など、大事なものをよくなくす(
置き忘れる。)裏表のプリントで裏を忘れるなど、不注意なミスを
繰り返す。約束していた時間を忘れる。ひとつのことをしようとしていて、
途中で声をかけられたら元々しようとしていたことを忘れてしまう。
*じっと座っていられない。ボールペンをカチカチ鳴らし続ける。
おしゃべり。早口。急がないでも良さそうなのに、走ったりして急いで
行動する。
*順番を待てない。つい手が出てしまう。何か気になることがあれば、
すぐに行動する。思ったことを言ってしまって、よくトラブルになる。
早とちりをする。最後まで話を聞かずに行動し、失敗や間違えをしてしまう。
良くものを壊してしまう。
ADHDの治療
*心理社会的治療
養育者の障害理解(例:ペアレントトレーニング)
ソーシャルスキルトレーニング
教育的アプローチ
*薬物治療
コンサータ、ストラテラ
ADHDの薬物治療
コンサータ(メチルフェニデート)
中枢刺激薬(覚醒作用)有効確率は70%
副作用:頭痛、不眠、吐き気、食欲不振
ストラテラ(アトモキセチン)
非中枢刺激薬 効果は週単位で
副作用:吐き気、食欲不振、眠気
<<適応原則>>
*まず家庭と学校における環境調整を行い、
十分な改善が見られないとき
*社会生活に重大な支障をきたしている時
ADHDの治療 ペアレントトレーニング
親の養育技術を向上させることで子供の適応行動を増やす。
親の養育に関する自信の回復に繋がる。
ADHDの治療 教育的アプローチ
*ADHDが子供に発生する障害であって、子供は学校に通う身である
からというだけにとどまらず、学校教育が心理社会的治療として担う
役割は薬物治療やSSTなどにも増して重要である。
*学校教師がADHDに関する医学的側面も含めた基礎的な知識を
得たうえで、子供の指導に活かして行く。(この時、医療と教育は
連携をとるが教育が主役となる。)
知的能力障害(知的障害)
*知的機能が平均よりも低く、社会的、概念的、実用的な適応機能
に制約がある状態。
知能障害:言語の表出の遅れ、指示理解の困難
適応行動の障害:日常生活活動の不得手
*多くは、原因不明
原因疾患:ダウン症候群などの染色体異常、先天性感染症など
*有病率 1%前後
男:女=1,5:1
知的能力障害の治療
*心理社会的治療
養育者の障害理解
早期治療
教育的アプローチ
*薬物治療
学習症(LD)
教育用語としての学習障害(LD)Learning Disabilities
医療用語としての学習症(LD)Learning Disorders
*知的水準から期待されるより十分に、読む、書く、計算する能力
が低い場合にLDの診断がなされる。
*中枢神経系の何らかの機能障害が原因
(認知障害?神経心理学的要因?遺伝?)
*有病率は2~10% 男性に多い?
知的発達に関するモデル図
LDの治療
*個別の教育的アプローチ
個別の教育的なプログラムを作成し、劣等感を持たないように心理的
支援をしながら、積極的に習得できるようにする。
*養育者の障害理解
チック症
チックは、突発的、急速、反復性、非律動性、常同的な運動あるいは
発声である。
不随意運動とされて来たが、ある程度の時間であれば抑制できるため、
現在”半随意”と考えられている。
4歳に発症する事が多いが、6、7歳が最も多い。軽快や憎悪
を繰り返しながら10歳頃に極期を迎え、それ以降は軽快することが多い。
成人するまでに9割は軽快、消失するとされる。
学童期の5~24%にチックの既往がある。
男女比 男:女=3:1
チックの種類
音声チックと運動チックの両方を有し、
慢性に持続するチック症をトゥレット症と言う。
併存症 強迫性障害、ADHD、不安障害
チック症の治療
第一は、チックについて周囲が理解すること。
チックの重症度によって、薬物治療も行う。
(ハロペリドール、リスペリドン)
神経発達症の治療戦略
自尊感情について
自尊感情 自尊心self-esteem(セルフエスティーム)ともいう。
→自分の外見、長所、特技などを元に作られる自己イメージに
対して自分の価値を評価し自分を大切に思う気持ちのこと
小学校クラスで気になる子供
「困っている子」
●「気になる音だったから」
●「止めろといわれても、つい」
●「今することが分からなかったから」
=周囲からの刺激が多いから、抑制が利かないから
(活動量が多いから、不注意から
→*気が散らないように窓際や廊下側の席は避け、一番前の席にする。
*余計なものは、提示しない。
*活動量を抑えようとせずに『動ける保証』をする。
*することや読んでいるページを板書する。
*課題を短時間で可能な量に調整する。
●「何をしても、僕だけ叱られる」
●「勉強がつまらないんだ」
=対人関係の読み誤りから、自己評価が低くなっているから、
学習上のつまずきから、感覚の違いで耐え難いから
→*神経発達症を持っているかもしれないと言う視点で理解、
配慮ある対応をする。
*期限付きで休暇をとる。
*具体性のある励ましや認めることをする。
*聴覚過敏には、イヤホン、耳栓なども可。
自信、達成感を得るためのポイント
*苦手なところ(特に、支援の方法を考えねばならないところ)
ばかりに気をとられないこと
↑そこに注目してもほめにくい
*今現在、できること、よいところに目を向けて、
それを”意図的に”取り組ませてほめること
↑てっとりばやくほめられ自信、達成感を感じさせられる
→今取り組むべき課題の優先順位を考える
○○するのは、障害からですか、わがままからですか?
*例えば、「クラスの友人を叩いてしまう事」や
「何度言っても、宿題をやらないこと」など
*障害なら → 大目に見てやる
*わがままなら → きつく叱る
ほどほどに注意し、正しいとされる行動を伝える。そして、
常日頃からよい所を褒め、自尊感情を育んでおくことが重要だと思います。
ADSの診断、治療に関するアンケートと調査 #結果
方法
*2011年1~2月に、日本児童青年精神医学会の医師会員
1802名に対してアンケートを郵送し、回答を求めた。
*アンケートの内容としては、回答者の属性、PDDの診断に用いる
検査や評価尺度、ADHDの依存診断について、心理社会的治療、
支援について現状と要望、薬物治療の現状、教育との連携について
などである。
*その結果を集計し、統計学的に解析した。
結果
心療科
診断面接法
医学的検査
心理検査
日本で、ASDの診断までに行っていること
*スクリーニングシートや評価スケールの記入を親にしてもらい、
問診を中心に診察を行い、(後日の場合はほとんどであるが)
知能検査を行い、必要に応じて脳波検査を行う。それらの結果
をまとめて、医師が診断を行う。
本人への診断告知について
日本におけるASDの治療
心理社会的治療 支援
心理社会的治療 支援
家族から要望の多い 心理社会的治療 支援
学校との連携について、医師はどう考えているか?
ASDの心理社会的治療 支援
*心理社会的治療 支援においては、親ガイダンス、医師による
精神療法、心理療法、連携による環境調整が主に行われている。
*今後、回答者自身の所属機関で実施しようと考えられているのは、
SSTやペアレントトレーニングであった。また、TEACCメソッドやPECSと
言った介入方法は、療育施設によっては行われているはずであるが
医師側は、それを十分には把握できていないことが考えられた。
*家族からの要望が最も多いのは、連携による環境調整であった。
また、SST、ペアレントトレーニングも比較的要望が多い。
小児期の薬物治療
成人期の薬物治療
ADHDの診断、治療に関するアンケート調査 #結果
方法
*2011年1~2月に、日本児童青年精神医学会の医師会員
1802名に対してアンケートを郵送し、回答を求めた。
*アンケートの内容としては、回答者の属性、ADHDの診断に用いる
検査や評価尺度、ADHDの依存診断について、心理社会的治療、
支援について現状と要望、薬物治療の現状、教育との連携について
などである。
*その結果を集計し、統計学的に解析した。
結果
診療科
所属機関
評価尺度 スクリーニング
医学的検査
心理検査
日本で、ADHDの診断までに行っていること
*ADHDーRSなどの評価スケールの記入を親にしてもらい、
問診を中心に診察を行い、(後日の場合はほとんどであるが)
知能検査を行い、必要に応じて脳波検査を行う。それらの結果を
まとめて、医師が診断を行う。
本人への診断告知について
*診断告知は、診断確定後できるだけ早期に行うという意見が多く、
告知しないのは少数であった。
本人への診断告知は重要な問題であるにもかかわらず十分に検討
されていない。今回の回答にも、治療薬を処方する時という回答が
あり、薬物治療の開始時がひとつの契機になる。
現在の心理的社会的治療、支援と今後
家族からの要望(心理社会的治療 支援について)
学校との連携について、医師はどう考えているのか?
ADHDの心理社会的治療 支援
*心理社会的治療 支援においては、親ガイダンス、医師による
精神療法、心理療法、連携による環境調整が主に行われている。
*学校など関係機関との連携による環境調査が家族からの要望
として最も多いが、それに応じて医師側も学校との連携の必要性
を強く感じ、連携しているようである。
*ペアレントトレーニングとSSTのニーズも高い。
小児期の薬物治療
成人期の薬物治療
日本の児童精神科、医療機関で行っていること
医療にできること
他でできなくて、医療にできること
診断が必要なとき
生活がままならなくなったときの薬の治療
*医療は神経発達症の専門家ではあるが、目の前の子供の専門家
ではありません。その子の専門家は、両親。その子の生活、その
時々の行動、反応、好きなもの嫌いなものなどいろいろなことを知っ
ているの親に対して、神経発達症のことは知っているが、その子の
ことはわずかしか知らない医療ができることは限られているように思う。
だからこそ、医師は医学的な事以外にもそれまでに知り得たことを
総動員して、親と一緒にその子のことを考える。
”診断”による弊害
自閉症と診断されている子供が、音楽の授業中他の子供達の合唱
に耐えきれずに自ら両耳を押さえて、床で七転八倒し、大きな声で
叫んでいました。
そばに居た補助の先生は、ただ黙ってそばに寄り添っていた。
→「自閉症は、時々激しいパニックを起こします。その時は、声を
かけたり関わったりせずに見守ることが大切です。声を掛けると
パニックはより激しくなります。
”診断”による弊害
ADHDと診断されている子供が、授業中に学校中を走り回っていた。
誰も走り回ることを止めない、注意もしない。
→「ADHDは、じっとしていられない病気ですから、この行動を止めて
はいけないのです。
診断に惑わされない!
診断された「自閉症」や「ADHD」に対応するのではなく、そう診断
された”子供”に接するという姿勢が大事。
診断は、子供をより理解するうえでのヒントとなる。
神経発達症を持ち子供に分かり易い関わりとは、どんな子供にとっても
分かり易い関わりと言える。
事象関連電位(ERP)とは
頭皮上に付けたセンサーで、脳細胞の働きによって生じる電気活動
を記録したものが脳波。そして、特定の働きによって生じる非常に
微弱な電気活動を事象関連電位(event-related potential:ERP)という。
P300とMMN
*P300とは、「プ、プ、プ、プ」と音がする中で、「ピ」と言う音
が聞こえた時に反応して、ボタンを押すように指示された時に、人が
「この音だ」と思った時に生じる電気活動をいう。
P300の異常→「これだ」と感じる機能、注意力の低下
*MMNとは、「プ、プ、プ、ピ、プ、プ」と音が流れている中で、
それを無視して、本を読んでいる時に、まれにしか聞こえない「ぴ」と
言う音を脳が自動的に感知した時に生じる電気活動を言う。
MMNの異常→自動的な処理機能の低下
小児期ADHDのERP
*ADHDでは、脳の生物学的機能不全が存在し、認知、情報処理過程
において何らかの障害があるのではないかと考えられている。
*奈良医科精神科では、平均8、2歳のADHD(39例)を対象として、
年齢と性別を一致させた健常対象との比較を行った。
健常対象との比較(まとめ)
*ERPは個体差が大きく正常値の決定が困難であり、
判別率や疾患特異性の検討が十分には進んでいない。
*しかし、発達歴や臨床症状からADHDが強く疑われる場合の診断補助
としては有用であると考えれる。
(ERPの結果のみではADHDの診断の根拠とまではならない)
症例:9歳(小学3年),男児
2歳から通所した保育所では友だちをすぐに叩き、玩具を投げるなどして、
よく物を壊し、これは家でも同様であり、行動面での問題は目だった。
保育所の先生からは、「躾がなっていない」と指摘されたため、
問題行動に対して、両親は厳しく叱っていた。
小学校に入学するが、授業中の離席が目だち、担任の質問が終わる
前に発言し、級友とのトラブルは絶えなかった。
担任の進めもあり、小学一年の10月に小児科を受診。
脳波などの検査を受け、異常は認められないため、「多動性障害が
疑われる」と言われた。母親は、検査で異常がないのに、障害である
と言われたことで、このことには、触れずに担任に、「異常はあり
ませんでした。」と報告した。
小学二年でも、問題行動が多く、担任から医療機関を受診するように
言われ、小学3年4月に児童精神科クリニックを初診。心理検査の
結果などから、「ADHDである」と説明を受けた。
しかし、母親は納得せずに奈良県立医科大学を受診。
『ADHDが疑われるが、当科で行っている近赤外線スペクトロスコピィ、
事象関連電位と行った検査を受けてみてはどうか」と説明し、後日
検査となった。
その後 その結果、NIRSでも、ERPにおいても、異常所見が認められ、
母親に提示し、前医での心理検査の結果や脳波に問題がなかったこと
などを含めて、総合的に判断して、ADHDと診断されることを両親に対し
て説明し、家族に対する心理教育や学校との連携などの心理社会的
治療を行っていくことにした。
まとめ 両親(主に母親)が子供の障害を否認しながら、複数の医療
機関を受診し、奈良県立医科大学の受診以降に徐々に子供の障害を
受容できるようになったと考えられる。
一方、NIRSやERSと言った医学的検査の異常所見を親に提示できた
ことも、親が子供の障害を受容できるようになる契機となったのでは
ないかと考えている。つまり、前医に言われたような、「検査で異常
はないので、多動症障害が疑われる」だけではなく、「検査で異常
があるので、ADHDが考えられる」と言う説明が加わったことがこの
場合はよかったのではないか。
質問1 ADHDと自閉症スペクトラムとの併発ということはあるか?
ADHDとLDと自閉症と3つが併発ということも起こりえる。それぞれの
問題を考えて、その時に一番目だつ症状、そのことに優先順位を
付けて治療、対応を考えて行くと良いのでは。
質問2 ハイファンクションの自閉症の高校生でADHDのため、
レタリンという薬を服用している。多動行動は少なくなって来ているが、
このまま薬を止めていいのか、続けた方が良いのか。
ADHDの薬を止めるときの判断基準はどのようなものになるか?
10代半ばあたりから、一般的に多動行動は減ってくる。
ADHDは、子供の障害とも言われる。治療薬は、使わなければ
集中できない時に使う。
病院でも、中学校の時くらいで、問題が減って来て、薬を止めようと
するケースが多い。薬を止める日を作るのもいい。
リタリンやコンサータはその日で効果がなくなるので。
薬を飲まないことで達成感えられることもある。
子供の意見で飲まないと言ってきたら、それを聞いても良いのか。
子供が飲まないと言って、止めるというケースもある。
質問3 日本に帰国する際に、アメリカの診断は通じないと聞いた。
英語の得意な子のヘルプしてくれる場所はあるか。
海外の診断も参考にしてくれると思う。また、病院内で診断する
こともある。ただ、海外の診断だけだと、福祉や行政には不具合が
でてくることがある。手帳の判定も必要になる。
日本での英語のヘルプは難しいと思う。
そのような患者が多い所はあるかもしれない。
質問4 今日の公演にでてきたERP、NIRSはどのくらいポピュラーな
診断補助のツールなのか?
あまりポピュラーなものではない。検医学的調査で出て来ているが、
これらは奈良県内のものだと思われる。どこに行っても受けられる
検査ではない。
最近は、アメリカでも脳波検査を診断補助にしようという動きもある。
質問5 今年の夏、日本でアセスメントを受けたのですが、日本の
病院はアセスメントと心理カウンセリングが連携されていないように
感じたのだがどうでしょう。
日本でアセスメントを受けられる病院はばらつきがあるので、
専門病院に殺 到しウエイティングが2年~3年の所もあるそうです。
また、親が良い病院を探す事が出来るかどうかも問題だそうです。
質問6 ADHDの息子に薬を飲ませているのだが、
脳機能に影響があるか?
コンサータは長期服用した結果がないので副作用に関してはなんとも
言えません。飲まなかったらどうなるかと言う比較も出来ません。
短期の副作用の眠い、よだれが出るなどが表れる場合は多い。
薬を飲む良い点を考えるのもいいでしょう。
(報告:堂面さつき)
************************************************
3.●《OCPSGLN参加報告》●
10月16日(木)にオレンジカウンティーリージョナルセンター主催の
オレンジカウンティーParentSupport Group Leader Network
(OCPSGLN)に松下さんと池内で参加してきました。
この集まりは今回で2回目です。
オレンジカウンティーの色々なグループ(色々な病気、色々な症状の
サポートグループ、英語以外の国の親のグループ、セラピーエージェント、
病院など)が集まって情報交換するのが目的です。1回目はリージョナル
センターオレンジ(RCOC)で2回目はACSあんかTACA(Talk About
Curing Autism)が場所とランチを提供していました。
次の集まりは来年の1月22日です。
内容は最初にそれぞれの自己紹介、TACAの紹介、RCOCのcommunity
resourceManagerによる「Living Options for RCOC Consumers」
のセミナーがありました。「LivingOptions」の話しは具体的にどんな
家かも説明していたのでとても興味深かったです。
TACAが発行している「Families
With Autism Journey Guide」の
Volume1 Early Childhood,
Volume 2 Maturing Childの2冊を
もらって来ました。
図書部で貸し出し出来ますのでまたご利用下さい。
また資料としてこのネットワークに登録しているグループ、エージェント
の連絡先もわかりますので、是非お問合せ下さい。
(報告、池内)
************************************************
4.●《Miracle Kids アートワークショップのお知らせ》●
Miracle Kids部 アートワークショップ「でんでん太鼓を作ろう」報告
参加者(敬略)阿久津晶、阿久津縁、斉藤ひびき、堂面亮、
野口ときたか、野口ひさか、松田グレン、ボエモントマックス
計9名
11月15日(土曜日)月例会時にチャイルドケアに参加されて
いるお子様を対象に、アートワークショップ「でんでん太鼓を作ろう」
を開催しました。でんでん太鼓は、ガムテープの芯、棒、模造紙、
紐、ビーズが主な材料で、装飾にスッテカーや羽、スパンコール、
カラーマーカーなどの材料を使用して作成します。予め、チャイルド
ケアーリーダーの野口さんと相談して、子供たちのモータースキルを
考え、グループでアートワークする子供達、1対1でお手伝いが
必要な子供達と考えて進めていました。最初のグループで進められる
子供達3人くらいずつテーブルでアートワークを始めました。講師の
入佐さんが作り方を説明して、MK部スタッフがリードし、チャイルドケア
ボランティアの方々が子供達をサポートして作品を作っていきました。
1対1でお手伝いが必要な子供達は、MK部スタッフが子供のところ
まで行き、できる範囲で太鼓の皮の部分に装飾をしてもらいました。
子供達それぞれが一生懸命に、そしてとても楽しんで作業に取り組み、
1つ1つがどれも個性あふれるすばらしい作品に仕上がりました!
子供達の頑張りと、チャイルドケアボランティアの皆様のご協力で、
大成功のアートワークショップとなりました。
(報告 : MK部 藤田、ロジャース)
☆MK部スタッフからの感想、反省&問題点☆
*入佐りえ子
お疲れ様でした。素晴らしいご協力ありがとうございました。
レポートの中にもありました通り「みなさんが、それぞれにすばらしく」
その結果ワークショップはとてもうまくいったとおもいます。
とてもうれしく、励まされています!
子供たちは本当に楽しんでつくりながらそれぞれの作品は
とても個性豊かに仕上がりました。 それは取りも直さずそれらを育む
ことができる環境に子供たが生活している結果の表れでもあること。
このことに今回改めて気づかされ また嬉しくもなりました。
ボランティアの方々の子供達のそれぞれのスキルに応じた手助けも
とても適切であった思います。
それは担当の子供をよくオブザーブし丁寧にサポートされ子供たち
と楽しんでおられたこと。これも特筆すべき今回の成功の要因です。
*藤田まゆみ
企画アイデアから材料集めそしてご指導まで本当に講師の入佐さん
本当にお世話になりました。この企画の素晴らしいところは、作る
楽しみとその後の遊ぶ楽しみがある所だと思います。最初戸惑って
いた子供達もスタッフやボランティアさん達の優しく親切な指導に、
最後の装飾では色々なアイデアを出して仕上げていました。
最後に材料集めに協力してくださった野口さん有難うございました。
おかげ様でとても素敵な作品が出来上がりました。
*ロジャース早苗
今回のワークショップも、チャイルドケアに参加されているお子さんが
対象で、チャイルドケアルーム内でボランティアさんのサポートを得
ながらワークショップが出来たことは、とても有難かったです。
事前にMK部でミーティングをし、事前準備をした事は良かったと思う。
そのお陰で当日の進行、段取りがスムーズに出来たと思いました。
入佐さんには最初のアイディアの段階からリードして頂き、MK部へ
の指導や当日お子さんへの指導をして下さり、大変感謝しております。
会員へ材料のドネーションのお願いを出したが、芯以外は全くオファー
が無かったのが少し残念でした。
当日、子供達は最初何をするのかわからず戸惑った様子だったが、
見本のでんでん太鼓を見せこれを作るのだと理解するや、目が輝き
作業に取り組んでいました。見本を作っていたのは大正解だったと思った。
子供達が一生懸命でんでん太鼓を作り、それを喜んで遊んでいるのを
見て本当に嬉しくなりました。
参加者からの感想*ボエモントマックス君のお母さん昨日は「でんでん
太鼓を作ろう」というワークショップを企画してくださってありがとうござい
ました。かわいいでんでん太鼓の仕上がりに私もうれしかったです。
学校から持って帰って来るアートワークより何倍も素敵でした!
マックス帰りの車の中でも楽しそうに遊んでて、夕方家に帰ってきた
旦那にも自慢げに見せていました。ワークショックに関わっていただいた
ボランティアにの方によろしくお伝え下さいね。
*吉山大翔
きのう、僕がでんでんだいこを作ったことはとても楽しかったです。
僕が自分で作ったでんでんだいこの顔やSymbolは、世界の平和でした。
顔はどらえもんに似た顔でハッピーフェイスです。
僕の思い出に大切にとっておきます。
今度、またやりたいです。広美さんやロジャースさんがお手伝いしてくれて、
とてもかんしゃしています。
*阿久津美紀(縁君&晶君のお母さん)
昨日は、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
縁は、クラフトの細かい材料などを見つけると、砂を舞い上げるかの様に
ばらまいてしまい、本来の目的を達成出来ない事が多かったのですが、
昨日はちゃんと作っていたと聞いて(きっと皆さんがフォローして下さった
からだと思いますが)縁の成長を感じ、私もとっても嬉しかったです!
晶は、自分が作った物がちゃんと音が鳴るのが嬉しいらしく、ずっと遊ん
でいます。縁が改造したくて、太鼓の片面を破ってしまった時も紙と
テープで自分で修理していました。(笑)準備も当日も大変だったと
思いますが、楽しい企画を本当にありがとうございました!
*松田真木綿(グレン君のお母さん)
土曜日は楽しい企画をありがとうございました。日本の文化に触れる
機会の少ない息子にとって、とても良い経験でした。日本の伝統的な
おもちゃを自分で製作できる機会はあまりないのでとても楽しかったそうです。
息子は「これ、日本のおばあちゃんちの近くのお祭りで売ってたね!」と
嬉しそうにして、持って帰ったでんでん太鼓はさっそくみんなに見せてました。
MK部の皆様も道具を揃えたり準備をしたり大変だったと思いますが、
貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
*野口まみ(ときたか君&ひさかちゃんのお母さん)
土曜日はとても素敵な”でんでん太鼓”のワークショップを、
ありがとうございました!
作品一つ一つとても個性豊かで皆可愛い仕上がりに、見ていて心がとても和み
ました。羽やビーズ、シール、モールなどを使うとあんなに個性が生み出され
子供らしい素敵な作品に仕上がるのですね!
うちの子供達も誇らしげに持ち帰り、
嬉しそうに遊んでいました。昔から日本では親しまれている”でんでん太鼓”に
触れ合わせて頂き感謝しております。入佐さんをはじめ、MK部の皆様、準備が
とても大変だったと思いますが、ありがとうございました!
*堂面さつき(亮君のお母さん)
土曜日は大変お世話になりまして、ありがとうございました。
作品を見た瞬間、「可愛い~!」と叫んでしまいました!
皆それぞれ個性豊かに、とても上手に作っていましたね。
亮はでんでん太鼓が大好きで、またこれは一人で遊べるおもちゃでもあるので、
お気に入りで、帰って来てからも、遊んでおりました。
チャイルドケアの皆様と連携の元、ずっと準備をして来て下さって、
ありがとうございました。
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5.●《成人部よりお知らせ》●
☆☆☆11月成人部活動報告☆☆☆
11月22日(土)、SEEK Educationミーティングルームに24名の
参加者が集まりました。
Services After High Schoolをテーマのこのセミナーは、成人
へのトランジッションを目前にした子供達をもつ親、すでに成人に達
しているメンバー達にとっても学びの多い内容となりました。
法律も常に変わっている状況の中、しっかりと現実を把握し、準備
することの重要性を改めて認識させられた一日でした。成人に移行
した後、リージョナルセンターとThe California Department
of Rehabilitation(DOR)からのサービスの中で生活をしていくこ
とになります。学校に属していた時とは違い、ぼんやりしてたら毎日
何もすることがない最悪の状態もあるわけです。
我が家の息子は来年高校を卒業し学校区のサービスから離れる事に
なります。この度のセミナーに参加し、新たなステージに立つことにな
ることを思い、新たな知識と情報の必要性を感じさせられました。
ご協力を頂いたSEEK EducationのGlace Chang さん、Alfredo
Diaz さん、矢吹華絵さん、池崎ユキさんには、心より感謝申し上
げます。
報告:吉山るり子
・Services After High School セミナー議事録
1. 成人部ワークショップ始まりの挨拶
成人部リーダー吉山さんより今回のセミナーをSEEK Educationの
ご協力のもとに開催できた感謝を述べる。
2. 高校卒業後の進路については早いうちから計画を立てておく必要
がとても重要。1年、3年、5年後の長期的プランとゴールをたてて、
それを達成する為にはどんなサービスが必要なのか何を今するべき
なのかのビジョンをしっかり持ってリージョナルセンターSC(サービス
コーディネーター)にそれを伝えておくこと。とにかくサービスを取得、
開始までには時間を要することを忘れない。サービスコーディネータ
ーは、80人以上のクライアントを持っているので大変忙しい。
が真剣に取り組むこと。
Decisions To Make
* Living Option 子供達は将来どこに住むのか?
毎日の身の回りの世話は誰がするのか?
*College 4年制大学、コニュニテイカレッジ
* Legal 後見人制度(18歳になると社会から成人としてみなさ
れてしまう)
* Fun & Leisure 楽しいアクティビティ、娯楽の重要性。
Finding Source
< Regional Center>最低年1回のミーティング(IPP)をSCと
自宅で行う事を推奨
1. Behavior Intervention Service (BIS)-for all ages
RCではBehavior Modification と言うTermを使う。
問題行動療法、ABA Base
2. Adaptive Skills Training -for age 6+
自立にむけての必要な生活一般なスキルを教えてくれる1対1の
サービス。
3. Community Participating Training -for age 12+
RCではCommunity Integrated Service (055)
コニュニテイの中で個々に合った経験を積ませながら成人にスム
ーズに移行できるように準備させるABA Baseの1対1のサービス。
4. Community Participating training(Vocational
Emphasis)-for age 18+
就労に向けてのABA Baseの職業訓練1対1のサービス
5. Community Participation Training (Customized
Employment)- for age 18+
ボランティアなどから始め経験をしながら会社側と交渉しその子に
合った就労体系を確立するプログラム。
6. Independent Living Skills Training ? for age 18+
自分で選択し行動できるための自立支援のプログラム。
7. Supported Living Skills Training ? for age 18+
リージョナルセンターは安全と安定した生活を確立するために日々
の生活支援プログラムに対し資金提供している。
8. Mobility Skill Training
リージョナルセンターは安全に交通機関などを利用できるための
プログラムに対し資金提供している。
9. Adult Day Program age 18+
リージョナルセンターはコニュニテイ―に密着したプログラムや職業
訓練プログラムなの対し資金提供している。
現在は毎日6時間ベースのプログラムが多いが将来的には4時間
に削減されるよう。
理由はなるべく多くの人に就労して欲しいという方針のため。
10.Respite (In Home)Services
親を障がい者の世話から解放し休息させる事を目的としたサービス。
11.Adult Family Home Agencies (AFHA)
AFHAはライセンスなしで各家庭2人までの成人障がい者を居住させ
る機会を許可している。
12.Community Care Facilities (グループホーム)
ライセンスが必要。投薬を必要としない障害児、または成人で監督
下での生活できる施設。入居前に適切な施設を選択する為にリー
ジョナルセンターがレベル評価をする。
13. State Development Center (DC)
この施設は今年中に閉鎖される見込み
<The California Department of Rehabilitation(DOR)>
障がい者の職業訓練や就職のお世話をする。
まず始めにDORのクライアントになる手続きをする。
(1) DR222のフォームに記入、署名するして提出。
(2) インテイクとアッセスメント
(3) Individualized Plan For Employment(IPE)の作成
議事録作成:ハーダー容子
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6. ●《第7回 Buddy Programクリスマスショッピングのお知らせ》●
Buddy Programからクリスマスショッピングのお知らせです。
Buddyと一緒に、両親、兄弟姉妹、親戚、先生、お友達への
クリスマスギフトをショッピングモールで買い物をして、ラッピングを
します。その後、フードコートで親睦を深めながらランチを取るイベントです。
Buddyと一緒に大切な人へのプレゼントを選び、買い物を楽しみましょう。
是非ご参加下さい♪楽しいですよ~!
日時:12月14日(日曜日)9:45 集合 13:00終了
前回と場所が変わりました。
場所:Montebello市のMontebello Shopping Center
(The Shops at Montebello)
住所:2134 Montebello Town Center, Montebello, CA 90640
http://www.simon.com/mall/the-shops-at-montebello/about
集合場所: フードコート
持ち物:ラッピングの材料(各々好きなラッピングペーパー及びリボン、
はさみ、スコッチテープ)、ショッピングとランチのお金
参加費 無料
スケジュール 9:45 集合
10:00 ~10:15 バディとのマッチング、ブリーフィング
10:15 ~11:00 ショッピング
11:00 ~11:30 ギフトラッピング
11:30 ~11:45 記念撮影
11:45~12:30 ランチ
12:30 ~ 13:00 反省会
13:00 解散
参加ご希望の方は、ショッピングが早く終った場合の待ち時間を
BUDDYとどう過ごすか、ゲームをする、もう一度ウィンドーショッ
ピングに出かける等それぞれの時間の過ごし方を教えてください。
ご質問のある方は尾崎までご連絡下さい。
(担当:尾崎)
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7.●《Buddy Program参加者募集のお知らせ》●
Buddy Programとは、Rising Stars Youth Leadership Program
(日系社会における将来のリーダーの育成を目的として、2003年度
より毎年秋~春に行われている高校生研修プログラム)を通して得た
リーダーシップスキルを使ってコミュニティーに貢献したいという願い
のもと、親の会のサポートをされている南カリフォルニア大学Barbara
Wheeler準教授の提案により、2008年1月から始まったプログラムです。
イベントではJSPACCの子供達がRising Stars Youth Leadership
ProgramのAlumniのメンバーと一緒にペアを組み、様々な活動に取り
組むというものです。Alumniは高校生以上です。
このプログラムの1つパンプキンカービングではBuddyと一緒に作品を
作り、クリスマスショッピングでは、モールでお買い物をしました。
親や兄弟、姉妹とは違う時間の過ごし方になり、子供さんが社会性を
学ぶいいチャンスになり、回を重ね、Buddyと会うことを楽しみにして
くれる子供さんも増えています。ぜひ参加ください。
このBuddy Programは事前申し込み登録が必要になります。
親御さんも必ず一緒にご参加下さい。
小学校3.4年生のお子さんから参加できます。
御質問がある方は役員または下記まで、ご連絡ください。
お申し込みは下記まで
吉山るり子 marie@tuba.ocn.ne.jp
尾崎よしみ umako@hotmail.com
南千草 yurichanminami373@yahoo.co.jp
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8.●《シブリング会便り》●
先月のシブリング会便りでも書かせて頂きましたが、
11月2日(日)リトル東京の全米日系人博物館(JANM)内のティールーム
CHADOにて、ランタマンRC主催のAlson’s Tea (A Day forSiblings)
に我々シブリング会員が招待され、野嶋真衣さん、尾崎泰斗君、
尾崎宏之進君、尾崎理子さんの4名が参加しました。親が全く参加しない
シブリング達だけのイベントと言うことで、参加したシブリング会員たちの
感想をもって今月のシブリング会便りとさせて頂きます。
真野
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いつも自分の意識の中ではスペシャルニーズの人達をどうやって助け
られるかということを考えていましたが、今回のイベントではその障害を
持つ子供ではなくシブリングの子供たちにスポットをあてて、スペシャル
なイベントが行われていました。
私達JSPACCでも今は大きいシブリングの人が対象になっていることも
多いけれども、もっと小さいシブリング達だけのイベントを企画してみよう
と思いました。
リージョナルセンターとのコネクションを作ることができ、いつかコラボレー
ションをした企画ができればいいと思います。
野嶋真衣
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先週のお茶会は予想していたものとは大分違い、とてもエンターテイ
ニングでした。このお茶会に出席して、障害者を支援する、という同じ
概念を持つ仲間とも知り合う事ができて良かったです。司会のエドワード
さんは会った瞬間からいい人だとわかるような、そんなオーラを発して
いました。他にも出演してくださったクロムというグループのパフォー
マンスは心温まるものがあり、その日の寒さを忘れさせてくれました。
メンバーの方々も明るくて優しかったので、気楽に接することができ
ました。お茶会などというものは初めてだったのですが、出席するこ
とができて良かったと今ではそう思っています。
尾崎宏乃進
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先週出席させて頂いたティーパーティでは来ていた子供達が私達JSPAC
Cからのシブリング以外全員小学生位で驚きました。3人の女性のスピーカー
の話も面白かったし、出されたティーやスウィーツもお洒落で美味しいもの
ばかりでした。最後には、やや長めの音楽と歌のパフォーマンスがあり、
チェロ、バイオリン、そしてヴィオラの音色がとても綺麗でしたし、歌って
いた人はまるでオペラ歌手の様な高く綺麗な声で、子供達は皆聴き入って
いました。是非、また来年もこのティーパーティーに出席させて頂きたいです。
尾崎理子
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9.●《シブリング会会員募集のお知らせ》●
JSPACCシブリング会では、会員を大々的に募集しております。
ハンデイのある兄弟姉妹を持つシブリングたちのサポート、
親睦を目的として結成しました。
色々な活動を通して友情も芽生えています。
シブリングたちがJSPACCからの将来のライジングスターとして
健やかに活躍できるように、彼らの心身のサポートを心より願っております。
質問、参加したい方は、下記のメンバーに連絡をお願いします。
オレンジ地区: 池内和世 kazuyikeuc394you@yahoo.co.jp
サウスベイ地区: 真野光 hikarimano@yahoo.com
野嶋祐子 saepon114@gmail.com
東部北部地区: 尾崎よしみ umako@hotmail.com
吉山るり子 marie@tuba.ocn.ne.jp
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10.●《専門家に聞きました》●
児童精神科医師でいらっしゃる根來秀樹先生のご厚意により、
2007年より始まりました”根來先生の相談室”に、更なる
専門家会員の先生に加わって頂き、2010年より”専門家に
聞きました”というコーナーが新設されました。
このコーナーでは、現在4名の専門家会員の先生方に、
質問の回答をしていただいております。
過去の質問・回答、そして注意事項等がJSPACCのホームページに
まとめられていますので、是非ご覧ください。
全ての質問は、コーナー担当役員を通して匿名にて各専門家の
先生方に送られます。またその回答は、JSPACCのホームページ
及びニュースレターにて掲載させていただきます。
下記に先生方のプロフィールをご紹介させて頂きます。
* 根來秀樹(ねごろ ひでき)先生
奈良教育大学教育学部障害児医学分野准教授
児童精神科医 医学博士
* 渡部匡隆(わたなべ まさたか)先生
横浜国立大学 教育人間科学部 特別支援教育講座 教授
* 有馬肇子(ありま はつこ)先生
ソーシャルワーカー、サイコセラピスト
* 中溝(武笠)朋子(なかみぞ むかさ ともこ)先生
言語療法士(Speech Language Pathologist)
専門家の先生方へのご質問、そしてこのコーナーに関するお問い合わせ等、
ございましたら、どうぞお知らせください。
是非、このコーナーをご活用いただければと思います。
皆さんからのご質問をお待ちしております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
コーナー担当役員:磯崎葉子 kyisozaki@gmail.com
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11.●《図書部よりお知らせ》●
2014年11月の月例会にてスピーカーとして来て下さいました太田豊作先生
からの寄付です。サイン入りです。
1. アスペルガー症候群の子どもたちその病像論の誕生から消滅まで
飯田順三 編者 太田豊作著 山室和彦著
会員の池内さんよりの寄付です。
1. TACA Families with Autism Journey Guide
Vol. 1 Early Childhood
2. TACA Families with Autism Journey Guide
Vol. 2 Maturing Child
ありがとうございます。
例会後、又は、例会前に気軽にお立ち寄り下さい。
尚、本の寄付も随時受け付けていますので、よろしくお願い致します。
図書のリストは以下のサイトを参照してください。
http://jspacclibrary.jigsy.com/
尚、例会DVDのリストは以下のサイトをご覧下さい。
http://jspacclibrary.jigsy.com/dvd
多くの方々の利用をお待ちしています。
(担当:尾崎よしみ)
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12.●《今後の予定》●
今後の予定はニュースレター1月号にてお知らせします。
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編集:渡邉由美