ニュースレター

ニュースレター6月 親の会スペシャル やぶちゃんマントラコンサート開催の報告

「NEWS LETTER」
■ 手をつなぐ親の会ニュースレター ■
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VOL.25 NO.251 , June 2019
JSPACC C/O LTSC 231 E.3rd ST G-106. Los Angeles, CA 90013
Phone:(213)473-1602(LTSC) FAX(213)473-1601(LTSC)
Web Site: http://www.jspacc.org
e-mail: info@ jspacc.org
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《目次》
ファンドレイズについてのお知らせ
1. JSPACC25周年・記念ロゴ誕生のお知らせ
2. 7月年次総会のお知らせ
3. アドミよりJSPACC 2019-2020年度の更新費のお知らせ
4. ニュースレター7月号発行についてのおしらせ
5. 5月インテイク報告
6. 5月マザーズデーイベントの報告
7. 6月JSPACC親の会スペシャル、
やぶちゃんマントラコンサート開催の報告
8. JSPACC JAPAN活動報告
9.Buddy Program参加者募集のお知らせ
10.シブリング会参加者募集のお知らせ
11.新会員のお知らせ
12.今後の予定

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●《ファンドレイズについてのお知らせ》●

会員の皆様、
ただいま会では、皆さんが手軽に出来るファンドレイズがいくつか
実施されている事はご存知ですか??

マルカイ·東京セントラル
https://www.jspacc.org/private/wp-content/uploads/2019/05/129290d6b65951506ce67957df33a454.pdf

アムネット
https://www.jspacc.org/private/wp-content/uploads/2019/06/040d9e1d8b6b6ef314519e8c6d3b6d5e.pdf

※eScripファンドレイズは終了しました。

それぞれの説明は上記リンクをクリックしてください。
手軽に簡単に、そしてすぐに参加できるファンドレイズ、
ご協力をお願い致します!

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1. ●《JSPACC25周年・記念ロゴ誕生のお知らせ》●

私達「手をつなぐ親の会」
Japanese Speaking Parents Association of Children
with Challenges(JSPACC)は、今年2019年で誕生25周年
になります。

ロスアンジェルスを拠点とし、障害を持つ子供達の、日本語を
話す親たちが組織するサポートグループで、ロスアンジェルスの
非営利福祉団体であるリトル東京サービスセンターの協力の下、
1994年に再結成されました。
障害を取り巻くアメリカの法律やシステム、常識の違いを
日本語で学びつつ、精神的にも支え合う事で、各親の自立を
サポートしていくことを目的に活動しています。
現在会員は、障害を持つ子供達の親を中心に、ボランティア、
医療、福祉、教育などの関係者を含め、会員数約200名となり、
ロスアンジェルスだけでなく、州外、日本にも輪が広がって
おります。

1994年から25年という時を経て、その時代の障害者を取り巻く
環境、法律、システム、、など様々な変化の中、私達親が共に
支え合いながら情報を交換し、各親がアメリカのシステムを
使いこなす知識とノウハウを身につける事、その為に必要な
勉強と情報交換、交流の場を提供し親一人一人の自立を
サポートする事、25年経った今も変わらぬ使命を持ち続け、
多岐にわたる活動を続けています。

JSPACC誕生から25年、この記念すべき年を多くの方と
祝福出来ますよう、この度25周年記念ロゴが完成しました。
デザイン編集/作成:宮坂ほずえ
https://drive.google.com/file/d/1_yZxouRjrQCaJ7f8FlWFxoq5cEFvRDGy/view?usp=sharing

こちらの25周年記念ロゴは、
親の会ホームページに掲載される予定です。
www.jspacc.org

また2019年12月8日(日)には、
JSPACC25周年を記念したお祝い及びホリデーパーティーを
盛大に開催致します。
会場:Almansor Court
almansorcourt.com

この記念すべき25周年を、皆様ご一緒にお祝い致しましょう!!

ホリパ2019実行委員会&役員会一同

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2. ●《7月年次総会のお知らせ》●
<役員会主催>

日時:2019年7月20日(土)9:30am-11:30am
場所:立正佼成会
(Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Los Angeles)
2707 East First Street, Los Angeles CA 90033, USA

2019-2020年度の年度始めの年次総会を行います。

一部 : 年次総会
年次総会では前年度の活動報告や会計報告、また新年度の
役員紹介と各部の紹介をさせて頂きます。

二部 : ハープ奏者をゲストにお招きし、ハープ演奏を
楽しんで頂きます。
ハープ奏者のコーエン宏美さんより自己紹介の
お言葉を頂きましたのでご紹介致します。

********
わたしとハープとの出逢いは、大きな病気になったこと
がキッカケでした。
その大きな病気は。。乳がんでした。

小さな頃から憧れていた楽器、ハープ。その憧れの楽器を
初めて実際に見て、その音色を聴いたのが、その時に入院
していた病室ででした。ボランティアのハーピストの方が、
演奏してくださったのです。優しく暖かな音色で、病気の
ことが怖くて不安で仕方なかったわたしの心に、そっと
優しく寄り添ってくれるようでした。聴いているうちに、
涙がポロポロとこぼれました。

手術、抗がん剤、放射線の治療を受け、そして、その全ての
治療が終わった時、わたしは「これからの人生は自分を大切に
生きていこう」と思いました。そのために、やってみたいと
思うことはどんどんやってみようと、そう思って始めたのが
ハープです。

今わたしも、ハープと初めて出逢った病院で、ボランティアを
させていただいています。週に一度お伺いして、患者さんや
ご家族のために演奏しています。心を込めて優しく奏でる音楽は、
希望や勇気を与えることができると信じています。音楽の持つ
素晴らしい力を、わたし自身体験したからです。

今回「JSPACC手をつなぐ親の会」の皆さまに、こうして演奏を
聴いていただけることになり、本当に嬉しい気持ちで
いっぱいです。拙い演奏ですが、心を込めて演奏させて
いただきたいと思っています。皆さまとお逢いできることを
楽しみにしています。

himico
********

参加の皆様にリフレッシュメントをご用意させて頂きます。
どうぞふるってご参加ください。

申し込みにつきましては、後日MLにてお知らせしますので、
そちらをご覧ください。

役員会一同

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3. ●《アドミよりJSPACC 2019-2020年度の更新費のお知らせ》●

会員の皆様、今年度も大変お世話になりました。
更新の時期がやってまいりました。

親会員・賛助会員につきましては、年会費$40 になります。
6月30日必着で更新費$40 のチェックをお送りください。

または、例会や各イベントにて役員にお支払いください。(現金可)
Paypalでもお支払い頂けます。
HPにPaypalコードがありますので、そちらからお支払い下さい。
「Donate」と「Member fee」の2つありますので、ご注意下さい。

親以外の会員(専門家、学生、ボランティア)の会費は、日頃の
サポートへの感謝の意を評し、2年目以降無料となります。
親以外の会員の皆様は、更新希望のお知らせを頂かなかった場合は、
退会希望とみなし会員登録をキャンセルさせて頂きます。
ご了承下さい。

また会費と同時に、任意で寄付も募っています。
たとえば、寄付$20の場合は会費$40と合計して$60のチェックを
お願いします。
寄付のみの場合はチェックのメモ欄に寄付のみとご記入願います。

チェックのあて先:JSPACC
会費の送付先:
JSPACC
c/o LTSC
231 E.3rd St, G-106
Los Angeles, CA 90013
U.S.A.

~~~~JSPACC JAPAN会員の皆様へ~~~~
2016-2017年度より年会費を日本円でお支払い頂ける事に
なりました。
日本円でお支払い頂いた会員は、JSPACC JAPAN会員として
グループメール等の登録をさせて頂きます。
親会員につきましては、4000円を6月30日必着で銀行振り込み
をお願いします。
または毎月行われている交流会にて役員にお支払いください。
(現金可)

振込先:JSPACC JAPAN
代表者:吉山るり子
振込先:三菱東京UFJ銀行
店番:253
口座番号:1112737

ご質問は、JSPACC JAPANリーダー、吉山までご連絡ください。
marie@tuba.ocn.ne.jp
又は、rurikoyoshiyama@gmail.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

親会員は7月末までに更新費が届かない場合、
会のコンピューター・データ管理システムにより自動的に
会員登録をキャンセルされてしまいますのでご注意ください。

5月、6月、7月の3ヶ月間のみ受領期間とさせて頂き、
その後はお支払いが確認できない場合、会員登録のキャンセルを
進めさせて頂きますので、
日本へ里帰りやご旅行などの予定の方は、お早めにお支払い
ください。

質問等ございましたら、
池内まで kazuyoikejspacc@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします。

アドミ担当 野口、池内、ティエン

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4. ●《4. ニュースレター7月号発行についてのお知らせ》●

毎年ニュースレター7月号では、JPSACCの新年度スタートに伴い、
7月に予定されている年次総会報告をはじめ、前年度の会計報告、
新年度役員体制の紹介等も掲載しております。新年度について
いち早く会員の皆様へニュースレターにてお知らせさせて頂きたく、
ニュースレター7月号の発行を通常の10日ではなく、7月20日の
年次総会後の7月30日に発行いたしますことをご了承ください。

またニュースレター8月号は夏休みの為、お休みになります。
よろしくお願い致します。

ニュースレター部 朝比奈

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5. ●《5月インテイク報告》●

木村志穂さん 5/6/19-5/10/19

北海道札幌市にある社会福祉法人むぎのこ会で児童指導員として
働いている木村志穂さんが、清水基金の海外研修プログラムで
奨学金を受け、5月にLAに来られました。
親の会が研修訪問先のアレンジ、アテンドなどのコーディネート
を行いました。

木村さんの研修テーマは家族支援。家族の気持ちの受け止め方、
障害関連の法律、子どもへの関わり方、ペアレントトレーニングに
関する知識をしっかり積んで次の研修地であるオマハへ
旅立たれました。

FYI清水基金のウェブサイト
https://www.shimizu-kikin.or.jp/about_business/oversea/

日程
5月6日午前9時−11時——ランタマンRC訪問 ジェイミーさん

5月6日午後1時−3時——UCEDD訪問
フラン・ゴールドファーブさん

5月7日午前10時−11時——療育家庭訪問 藤井万里子さん

5月7日午後1時−3時———SCDD訪問
クリストファー・アロヨさん

5月8日午前9時半〜午後12時——CSULA 療育センター訪問
藤井万里子さん

5月8日午前10時−11時——DRCと電話にてミーティング
ソーイン・バンさん

5月8日午後5時−7時———ホテルにて、家族支援について
藤井万里子さん

5月9日午前10時−午前11時——LTSCにて、アメリカにおける
ソーシャルワーカーの役目 ジェイド山田さん、

5月9日午前11時—午後1時——LTSCにて、親の会会員と懇親会
馬上真理子さん、池内和世さん

5月10日午前10時—午後1時——山田家訪問
医療面での家族支援について。

5日間という短い期間でしたが、最大限に充実した研修を提供できた
と思います。
以下、木村さんから届いたお礼状の一部を紹介します。

“〜ロサンゼルスの障がい福祉の全体像や、JSPACCの方々の熱い想い、
そして、障がいのある子、家族、社会に対する考えや情熱を感じる
ことができました。
親が子供の人権を守り戦っていくパワーに驚いたと同時に親が
リーダーシップをとっていけるような法律、サポートも整っている
ことを知りました。
〜家族に寄り添いながら、家族のエンパワメントも向上できるよう
チームで手を取り合っていきたいと思います。”

報告:山田香苗

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6. ●《5月マザーズデーイベントの報告》●

5月19日土曜日、Miyako Hybrid Hotelにて、JSPACC初の
マザーズデーイベントが開催されました。
今年初めての開催という事で、応募された30名のお母さんが
招待されランチを食べながらの交流イベントを楽しみました。

青空の下でのパティオで会食を想定していたのですが、当日朝
小雨が降ったので肌寒い天気となり伊勢志摩レストランの中の
一室にテーブルを並べて頂き、来られた方から受付をして、
くじを引いて席を決めました。
野口さんの進行で馬上さんの挨拶があり、今回は30名限定の
イベントですが、来年もマザーズデーの企画をいろいろと考えて
続けていきたいというお話でした。
その後、それぞれサラダバーを取りに並んだり、飲み物を取り、
季節の弁当を頂きながら席の周りの方たちとの会話を楽しみました。

食事をしている最中に簡単な自己紹介ということで、1人1人
それぞれ好きな事や好きな食べ物、チャレンジしてみたい事などを
紹介し、盛り上がりました。
フルーツやシェフ特製のデザート、コーヒーを頂いたところで、
お楽しみとして席番にハートが付いてる6人の方に母の日の風船を
6個プレゼントとして用意していましたが、うち3個の風船をめぐり
全員でじゃんけんをし大いに盛り上がりました。

時間もあっという間に過ぎてマザーズデーイベントは終了しましたが、
日常を忘れておいしい料理と普段会うことのない会員の方々との
交流は、本当に楽しいひと時でした。参加者の國枝さんよりわさび
ナッツのお土産を参加者全員に用意して頂き感謝致します。

報告:ウイッシング

参加された方の感想です。

役員会の皆様方へ
日頃 親の会のためにご尽力くださいまして
本当にありがとうございます。
日曜日はありがとうございました。
小部会も無くなってしまったし、ましてやほかの
地域の方々とはなかなかお会いすることができない
ので、とても貴重な時間でした。

今まで子供に関する情報以外のことを楽しく談話する
機会はなかなか持てなかったし、皆さんが好きなことや
熱中していることを伺って、今まで知らなかった一面も
見ることができ、そこからさらに話が盛り上がったり、
とてもとても楽しかったです。
美味しいランチをいただきながら皆さんとゆっくり
過ごせてとっても幸せな時間でした。

このような素晴らしく有意義な企画を実現して
いただきまして本当にありがとうございました。
有料でも喜んで参加したいので是非定期的に
計画してくださったら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

熊本優子

今回滑り込みで申し込みに間に合い、素敵な母の日ランチに
参加することができました。サラダバーも充実、洗練された
レストランでのお食事は大満足でした。今回のイベントの
開催に尽力していただきました役員の皆様にとても感謝
しています。ありがとうございます。
お食事をしながらの皆様とのおしゃべりで大変癒されましたが、
それ以上に皆さまのパワーに刺激を受けました。自己紹介の
機会を設けていただき、その際いろいろな趣味や資格を
持たれていることを知って、びっくり。ヨガやリフレクソロジー、
そしてバトミントン、絵など多才。凄いな!の一言です。
お子さんのことで忙しのにどうやって時間を作っているのかなと
思いながらも、私も何か新しいことをやってみたいなと
思い始めたところです。。。
渡邊紀子

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7. ●《6月JSPACC親の会スペシャル、
やぶちゃんマントラコンサート開催の報告》●

日時: 6月1日(土)、10:00-12:00
場所: Rissho Kosei-kai Buddhist Church
2707 E 1st St, Los Angeles, CA 90033

〈当日のタイムスケジュール〉
9:00    関係者、会場に集合
9:30~受付
10:00~マントラコンサート&お一人ずつのセッション
11:10〜みなさんで軽食を食べながら、やぶちゃんと交流
11:30~マントラコンサート2曲
12:00    終了

参加者:
野口まみ、野口ときたか、馬上真理子、馬上直晴、馬上えりか、
尾崎よしみ、尾崎理子、池内光二、池内和世、池内知、池内直、
古坂雅弥、古坂りざ、ティエン真理子、ティエンアシュリー、
鈴木幸江、ウィッシングゆかり、ウィッシングクリスティーナ、
井村カナ子、宮坂秀枝(敬称略、順不同)(計20名)

この度、日本よりLAを訪問されたやぶちゃん(藪原秀樹さん)が、
JSPACCの子供達、ご両親に向けてのマントラコンサートが
開かれました。子供達に会う事を心から楽しみに、日本で準備を
重ねてくださり、やぶちゃんの元気と明るさ溢れるお人柄に
触れながら、そして底抜けに優しさ溢れるやぶちゃんの
マントラコンサートが開かれました。

やぶちゃんのマントラソングはオペラとマントラの発声法をミック
して音を出すことで、骨振動で全身を楽器のように響かせて音を
届ける。そのことで聞いた人のさまざま箇所に奇跡を起こす音を
届けることが出来る。聞く人の脳波振幅数を変化させることで
脳波が安定し、意識変容でメンタル面の改善が期待出来る…と
いうことをなさっています。

やぶちゃんは、親御さんの気持ちをまず先に聞いてくださり、
どんなお気持ちを持っているかによって、その声の音を大事に
聞いてくださいました。親御さんの心には、ご自分のことや
家庭でのことなど、滅入る気持ちがおありで、体の不調のことも
お話してくださいました。そのお話を瞬時に理解して、やぶちゃん
のマントラをお一人お一人に丁寧に、その方にあったマントラを
して下さいました。

親御さんのお顔には笑顔が戻り、気持ちがとても軽くなったりと
体がリラックスできるという方が多かったです。
また、子供達も様々な表現でやぶちゃんを受け入れてました。
今まで笑顔がなかった子にも笑顔が戻り、警戒する子も笑顔で
受け入れるというようなことがあり、またやぶちゃんと意気投合
して楽しんでおられるお子さんもいました。私は非常に感動しました。

やぶちゃんはお母さんの笑顔をもたらし、お母さんの笑顔や気持ちを
子供達にも伝えられるように考えてくださっていました。
その結果、とても優しく時間を気にすることもなく、非常に丁寧に
助言されてました。

やぶちゃん率いる一行のみなさんは、連日の過密スケジュールも
全く感じさせず、笑顔で見守られていて、私はその姿を見て涙が
出る思いでした。

参加者のみなさんには、今回のこの触れ合いの経験を、是非
思い出していってほしいと思います。私たち親は1人ではない、
辛い思いも大変な思いも、嬉しかったことにも、感じてくださって
応援してくれる方がいるんだ…ということを胸に、これからの毎日
を送っていただきたいと思っております。

報告:宮坂ほずえ

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8. ●《JSPACC JAPAN活動報告》●

※5月活動報告

ABA基本講座 その6:Punishment(罰)とは?
罰は絶対ダメ?いくら怒っても効き目がないのだけれど・・・
Punishmentの種類やその使い方について考えてみましょう。

前回途中で終わってしまいましたので、前回の復習と続きの
説明をします。

講師:長谷川 美伸

日時:5月19日(日) 13:30PM~16:00PM
場所:吉祥寺南町コミュニティーセンター
住所:〒180-0003 武蔵野市吉祥寺南町3‐13‐1
資料パート6:罰(弱化)(Punishment)

・基本的に、ABAでは罰は使わないが、いろいろな方法を試して
上手くいかなかった最終手段として罰を考える。

・一般的にイメージしている罰とABAのイメージしている罰は
使い方が違う。

・考えて、感情的にならずに使えるようにする。

《言葉の定義》

○正(positive)の罰(Punishment)とは

行動の直後に刺激が提示(不快な表れ)され、その結果として
その後に行動が減少すること↓(強化の場合は増える↑)

○負(negative)の罰(Punishment)とは

行動の直後に既にあった刺激が少なくなり、その結果として
その後に行動が減少すること↓(強化の場合は増える↑)
必ず減少する。減少しなければ罰ではない。増えていれば
強化になっている。

○Punisher(強化子)とは

行動の直後に起こる刺激の変化。その後の行動が減少する。
強化のところの強化子である。
Punisherは快の刺激でも不快の刺激でもある。
行動の変化で、何が強化になっているか、罰になっているか
観察することが大事。

《特質》

○識別する効果
全ての場面で罰が効くわけではなく、罰を予感させるものに
よって行動が増えたり減ったりすることがあるので、そのこと
を含めてプログラムを使っていかなければいけない。
罰も強化も経験していることが前提になる。

○Punishmentからの 回復

罰が中止されるとその行動を抑える力は続かないので、
観察しながら止める。
始めた時よりも増えることもある。

《Punishers》
行動後に起こる刺激の変化。

○無条件刺激:一時的/学習なし
生まれ持っているもの。
不快だと思う刺激。(例)痛い、臭い、音、光など

○条件刺激:二次的/学習あり
学習して覚えた不快な刺激、一時的な刺激とペアリングする
ことによって、不快な刺激のシグナルとなっている。

(例)パブロフの犬
リトルアルバート(白いフワフワしたうさぎと大きい音の
ペアリング)

○般化された刺激:二次的/学習あり
いつでもどこにでもあり得る刺激
不快な刺激とペアリングされてPunisherとなる。

《効果に影響する要素》
○直後であること
行動が始まってすぐ、完了する前が一番効果がある。
(例)叩く(叩く動作が始まったその時点で止められるのが良い)

○強度(量・継続時間)
刺激の強さが影響する。
1)強い →より早く、徹底的に抑制する。
2)強い→再度起こりにくい(回復しにくい)。
3)徐々に強度を上げる→効果が少ない。慣らさない
ように最適な量の刺激を提示することが大事。

その子にとって、行動を抑えることが出来るくらいの
適度な量を見極めることが大事。

○スケジュール
Punishmentの頻度が多いほど抑制の効果が大きい。
強化と同じで、始めた時は罰を毎回する方が効果がある。
いきなり止めると回復してしまう。毎回出来ない時は使うかどうか
考えること。

○対象の行動が強化されている場合
効果は薄れる。

○対象以外の行動の強化をする場合
罰をする時は必ずして欲しい。罰を与えるだけでは行動は
減らない。
対象の行動をすることによって得られている強化を別の
方法で得ようとする。
罰を与えると同時に、その強化されているものを得られるように、
他の適切な方法を教える。
別の行動を同時に考えてあげないと、別の問題行動が次々と
出てくることがある。
その方が罰が少なくすむし、効果が得られる。

《サイドエフェクト(副作用)》

○感情的&攻撃的な反応

○逃避&回避
罰の刺激が上がるほど起こる確率が上がる。

○対照的な行動
(例)ママがいる時は起こらないが、ママがいない時に起こる。

○行っている罰そのものが、良くない行動のモデルとなる。
親の行動をよく見ているので気をつけること。

○罰を行っている人にとって、負の強化になっている
(自己満足になっている)。
叱ることが必ずしも罰として機能しているわけではない。

《正の罰(Positive Punishment)刺激の提示による介入の種類》

叱責、リスポンス・ブロック、問題行動のエクセサイズ、
オーバーコレクション、電気刺激がある。
この順で後にいくほどその子にとって罰の強化が強くなる。
使うならこの順番で使うとよい。

○叱責
言葉によって指示を出す。強く言っても、穏やかに言っても
変わらない。
気をつけなければいけないのは、感情を抑えて低い声で
落ち着いて目を見て言う。
でも効果があるのは、それ以外の場面で褒めて楽しくする。
コントラストあるほど効果がある。きちんという場面を選ぶ。
叱ることがアテンションとして強化にならない様に気をつける
こと。

○リスポンス・ブロック
行動が始まってすぐに。行動が完了するのをブロックするため、
身体に介入。
止め方も色々な方法があるが、身体接触、拘束が少ない方法を取る。
(例)指をくわえる → 口に入る前に手でブロックする。

○問題行動後のエクセサイズ

身体的に負荷のかかることをさせる。
その子のレベルに合わせて設定する。
(例)悪さをした時、立つ、座るを繰り返させる。

○電気刺激
普通はしない。実験で効果がしめされていることもある。
激しい自傷行為に対して、様々なことを試して効果がない

のであれば、このような選択肢もある。

○オーバーコレクション
問題行動が起こるたびに行動に直接、あるいは論理的に
関係のある行動をさせる。
その方法として、
元よりもっと良い状態にする、あるいは他の方法を練習する。
・元よりもっと良い状態にする。シンプルとさらに良い状態に
戻す、2種類がある。

どのような行動に効果があるか。
使える状況:シビアではない。
人に危害を加えないような行動。
戻せる状態の時。
正しい方法を教える(どうしたら良いのかセットで教える)。
使えない状況:元に戻せない状況(お皿を割るなど)。
元に戻すスキルがない。その場合は、出来ることをきちんとさせる。
出来たことは認めることはするが、罰なので褒めることはしない。

・他の行動を練習する
罰ではないが、正しい行動を練習する。
トレーニングになる。してはいけない事とどうすれば良いか
を教えられる。

○オーバーコレクションを導入するには

・ガイドライン
1)問題行動が起こってすぐ。
2)何をすべきかはっきりと伝える。余計なことは言わない。
3)直後に出来ない場合は、いつやるか本人に伝える。
理解できない場合は使わない。
4)行っている間ずっとモニターする。
5)行っている間、最小限のフィードバックをする。
淡々と指示をする。
罰なので最後までモニターする。
6)日常の活動を通して、自発的に適切な行動したときに褒める。

・問題点
1)労力が必要。
2)モニターをしなければいけない。
3)素直にやらない。

コンプライアンスが出来ていることが前提なので、この場合は
オーバーコレクションを締める。
効果を出す為には次、問題行動を起こしたら同じような大変な
作業があることを伝える。
それでも拒否をしたら、それ以上のことをしなければならないと伝える。
問題行動後に必ずあること、ルーティーンとして確立(説明)する。

○罰を効果的に使うためのガイドライン

1)罰がトリートメントの選択肢となりうるのは

・問題行動が深刻な身体的危険があり、すぐ抑制する必要が
ある時。
・他の方法で社会的に許されるレベルまで減らすことが
出来なかった時。
・維持している強化子(だいたいが自己刺激)が特定出来ない、
あるいは排除できない時。

2)罰をトリートメントとして決めたら

・少ない回数で最大の効果を出す。
・副作用や問題を最小に抑える。
・何が起こるか分からないので、心の準備をしておく。
・機能分析を行う。アセスメントが大事。
・問題行動をしている強化子を特定する。
・行動の定義(誰が見ても読んでも同じことを特定
できるようにしておく)。
・避けたり逃げたり出来ない方法を考えておく。

3)効果かつ適切な罰の刺激(Punisher)を選ぶ

・アセスメントを行う。
・刺激は適切な質と量と使う。適切な質と量とは、
効果はあるが苦痛にはならない程度のこと。
・様々な刺激を使う。

どれを選ぶかは不快さの程度や刺激の与えやすさ、
こちらのコントロールのしやすさを考慮しながら使う。
毎回同じ罰を使っていたら慣れてしまうので、常に同じ程度の
刺激が得られるようにバックアップを持っていること。

4)行動の始まりの直後に刺激を提示。
5)問題行動が起こるたびに罰を行う。
6)問題行動が80%減って効果が維持されていると思ったら、
徐々に罰の間隔を開けていく。
7)メディエーション(思い出させるもの)を使って、
行動と罰の時間をのばしていく。
8)罰は他の方法と併用する。
9)サイドエフェクトに備える。
10)家庭では難しいと思うが記録を取る。罰は導入したら
わりとすぐに効果が表れるので、始めだけでも記録を取って
おくと良い。効果が表れなかったら止めること。
記録を取ることを習慣づけると観察する力がつく。

○罰をトリートメントとして使う際に気をつけること

・安全で効果がある人道的な治療を受ける権利。
・行う側の(クライアントが受ける)制限の最も小さい方法を
使う責任。なるべく拘束感の少ない方法を選ぶ。
・効果のある治療を受ける権利。
・ポリシーおよびセーフガード(ルール事を文章にする)。

○ABAがより有効な訓練の方法である為に、そしてABAの手法を
使う人がより効果的に使えるようになるためには

・罰の役割を認識すること。

日常の生活の中にも、強化と罰が複雑な形で存在していることを
理解すること。

・罰の基本・応用の更なるリサーチが必要。
・正の罰は、他のあらゆる方法で効果がなかったことを確認した
後にのみ使われる事。

―――――――ここまでが復習――――――

《負の罰(Negative Punishment)刺激の除去による介入の種類》

取り除くことで行動が減る。

まず刺激があることが前提。それを取り除くことによって、
次 同じ様な場面になった時にこの行動が発生する確率が減る。

タイムアウトとリスポンスコストがある。

○タイムアウト

同じ場所にいると、別の場所にいるの、2種類がある。
強化となっている刺激から一定時間離れていること
(強化子を遮断する)。
タイムアウトはタイムイン(楽しい場面)の状態から距離を
おくこと。その後の行動が減る。

・同じ場所にいる(ノンエクスクルージョン)

計画的な無視。同じ場所にいるけれど、強化子から遮断する。
観察(バスケットやサッカーなどのペナルティー)ペナルティーを
受けた時にコートの外に出て見てなくてはいけない。

タイムアウトリボン(リボンをつけている時は強化してもらえる
けれど、問題行動を起こした時にリボンをとる。とっている間強化
してもらえない)

・別の場所にいる(エクスクルージョン)

タイムアウトルーム・パーティション・廊下など
メリット…認識しやすい。
デメリット…見張っていなくてはいけない。

進行している活動から遮断されてしまう。授業など聞くことが
出来ない。
自傷行為や自己刺激を止められない。色々な強化子が手に入る。
ノンエクスクルージョンを使う方が良いが、行動や条件によって
どちらを使うか考えなくてはいけない。

気をつけることは、その問題を起こしている人を取り除くこと
によって、自分が強化されないように。

○タイムアウトを効果的に使うには方法を事前に決めておくこと
が必要。その内容とは

・強化やタイムインの環境を豊かにする。
・タイムアウトになる行動を定義する。
・タイムアウトの時間を決める。
・タイムアウトの終了基準を決める。
・ノンエクスクルージョンかエクスクルージョンかを決める。
・タイムアウトのルールを説明する。
・関係者の許可を得る。
・一貫して行う。
・効果を確認する。回数を決めておいて変化がなければ
すぐ止める。
・他の方法を検討する。

○リスポンスコスト

自分が何かをした。そのターゲットに対して何かしらのコストを
支払わなければならない。
問題行動の後に強化子を失う。結果その後の行動が減る。

・すぐ効果がでる。
・使いやすい。試してダメだったら拘らずに他の方法を考える。
・方法:罰金など

○リスポンスコスト(RC)を効果的に使うには
拒否や反抗があったり、いつどんな反応が起こるか分から
ないのは他と同じ。
ゼロ以下にならないようにする。
重大な行動とどうでもよい行動かで罰の量を変える。
罰のバランスを考える。

(報告:松元)

参加者の感想

・忘れていたことが多かったので復習をしていただけて良かった
です。
・英語からの日本語の成果、理解が難しい部分があった。
・これだけのInformationをわかりやすい例を挙げてのセミナーは
大変勉強になりました。
時間がオーバーだったので、延長される可能性を告知しておく
方法があると良いと思いました。
・またこのような勉強会を開催してほしいです。
・具体的な例・実例をトークしてその対応は良かったのが
まずかったのか聞きたい。
・改めて考えなおす良い機会になりました。
・少しずつ基本の「基」がわかってきているようです。
繰り返し学ぶ機会がほしいです。
・特に日本という文化・価値観・風土の中でこのアプローチを
日々実践している親御さんの努力と大変さを思い頭が下がります。
このような場でのサポートネットワークが大事であることを
理解できます。
・実例を挙げていただいたので、理解しやすかった。

※ランチ会&スカイダック報告

5月24日(金)に里帰り中のFong さん一家と共に銀座でランチ会と
水陸両用バスのスカイダックに乗ってきました。

参加者は、Fong晶子さん、健さん、光さん、吉山るり子さん、
大翔君、南雲溪子さん、松元幸子さん、大塚純子さん、
石村由美子さん、木村敬子、夏樹、由樹の計12名です。

ランチは老舗ビアホールの銀座ライオンにて、安くて美味しい
定食とビールをいただきながら、Fongさんとの会話も大いに
盛り上がりました。
その後隣のビルの銀座SIXのスカイダック乗り場に移動し、
ピカチュウラッピングの水陸両用バスに乗り込み、いざ出発!!
歌舞伎座の前や解体中の築地市場を通り、豊洲で運河に
スプラッシュ!!!

建設中のオリンピック村やレインボーブリッジを水上から眺め、
東京湾に出て引き返し豊洲で再び上陸。
しばしバスは海水を洗い流すためのシャワーを浴び、帰りは
高速道路を通り再び銀座SIXに戻りました。
晴天にも恵まれ、再会を喜び、2時間弱の小旅行を満喫した
1日でした。
当日の写真はホームページのほっと一息のコーナーにアップ
しますのでぜひご覧ください。

報告:木村

※今後の予定

・7月は夏休みです。

・8月11日(日)10:00AM~
三浦海岸サップライド&バーベキュー

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9. ●《Buddy Program参加者募集のお知らせ》●

Buddy Programとは、Rising Stars Youth Leadership Program
(日系社会における将来のリーダーの育成を目的として 2003年度
より毎年秋ー春に行われている高校生研修プログラム)を 通して
得たリーダーシップスキルを使ってコミュニティーに 貢献したい
という願いのもと、親の会のサポートをされている 南カリフォル
ニア大学Barbara Wheeler準教授の提案により、 2008年1月から
始まったプログラムです。

イベントではJSPACCの子供達がRising Stars Youth Leadership
ProgramのAlumniのメンバーと一緒にペアを組み、様々な活動に
取り組むというものです。Alumniは高校生以上です。
親や兄弟、姉妹とは違う時間の過ごし方になり、子供さんが 社会
性を学ぶいいチャンスになり、回を重ね、Buddyと会うことを 楽
しみにしてくれる子供さんも増えています。ぜひ参加ください。
このBuddy Programは事前申し込み登録が必要になります。
親御さんも必ず一緒にご参加下さい。

小学校3.4年生のお子さんから参加できます。
御質問がある方は役員または下記まで、ご連絡ください。

お申し込みは下記まで
池内和世    kazuyoikejspacc@gmail.com
ウィッシングゆかり  yukariwissing@gmail.com

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10. ●《シブリング会参加者募集のお知らせ》●

JSPACC シブリング会では、会員を大募集しております。
ハンディのある兄弟姉妹を持つシブリングたちのサポート、
親睦、リーダーシップ育成を目的として結成しました。
色々な 活動を通して友情も芽生えています。 シブリングたちが
JSPACCからの将来のライジングスターとし て健やかに活躍で
きるように、彼らの心身のサポートを心より 願っております。

質問、参加されたい方は、下記のメンバーに連絡をお願いします。

藤田まゆみ corneliusmm@hotmail.com
渡邉由美  ryukouyu@yahoo.co.jp

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11. ●《新会員のお知らせ》●

今月は新会員の方はいません。

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12.●《今後の予定》●

7月20日(土) 年次総会

*日時、内容が変更する場合もございますので、
JSPACC ML等でご確認下さい。

また、イベントによっては定員に満たしている場合もありますので
各イベントの担当者にご確認下さい。

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編集:大森 瞳

2019-06-16 | Posted in ニュースレター