ニュースレター

2017年6月ニュースレター 7月年次総会のお知らせ

「NEWS LETTER」
■ 手をつなぐ親の会ニュースレター ■
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VOL.23 NO.229 JUNE,2017
JSPACC C/O LTSC 231 E.3rd ST G-106. Los Angeles, CA 90013
Phone:(213)473-1602(LTSC) FAX(213)473-1601(LTSC)
Web Site: http://www.jspacc.org
e-mail: info@ jspacc.org
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《目次》
1.6月例会のお知らせ
2.7月年次総会のお知らせ.
3.アドミよりJSPACC 2017-2018年度の更新費のお知らせ
4.ニュースレター7月号発行についてのおしらせ
5.5月例会の報告
6.てんかんの会交流会の報告
7.JSPACC JAPAN活動報告
8.Buddy Program参加者募集のお知らせ
9.シブリング会会員募集のお知らせ
10.新会員のお知らせ
11. 今後の予定

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1.●《6月例会のお知らせ》●
jSPACC会員の皆様

メモリアルディ ウィークエンド、いかがお過ごしでしょうか。
さて、6月定例会のお知らせです。
6月は通常と異なり、第2週土曜日の開催となります。

日時:6月10日(土)
9時半~11時半
場所:立正佼成会
Rissho Kosei-Kai Buddhist Center of Los Angeles
2707 East First Street Los Angeles, CA 90033
スピーカー:藤原真由さん MS, BCBA

この度の定例会では、藤原さんにABA(applied behavior analysis)
-応用行動分析についてお話していただきます。皆様から藤原さん
に伺ってみたい事やABAについて知りたい事など、事前質問をお送り
いただきたいと思います。皆様からの質問等を参考に、例会の内容
を藤原さんが、考えてくださいます。皆様、是非事前質問をお送り
ください。そして多くの方のご参加をお待ちしています。

最後になりましたが、藤原さんのプロフィールをご紹介させて
いただきます。

なお、事前質問はkyisozaki@gmail.com 磯崎、
出席のお返事はこのmlまたはnonomura@hotmail.com 町田まで
お願いします。

サウスベイ・ウエスト地域小部会

—–
藤田真由さん
米国ロサンゼルス出身。認定行動分析士(BCBA)。

カリフォルニア大学サンディエゴ校にて心理学及び生物学の学士号
を取得。在学中に同校の自閉症研究ラボのSchreibman博士と
Whalen博士のもとでリサーチアシスタントを勤める。児童精神疾患
を専門に扱う行動心理学診療サービスに就職後、カリフォルニア
州立ロサンゼルス校にて修士号を取得(Counseling with emphasis
in Behavior Intervention Case Management)。

児童精神疾患(自閉症、発達障害)を専門とし、Behavioral
Interventionプログラムの策定、実践、マネジメント、さらに学校
やコミュニティにおけるコンサルティングや家族サポート等、
約17年の実務経験をもつ。

カリフォルニア行動分析学会、国際行動分析学会、日本行動分析
学会に所属。学会における研究発表を多数行う。英語・日本語の
バイリンガル。さらに人種の坩堝であるロサンゼルスにおいて
多種多様の人種・文化背景をもつ家族にサービスを提供する。

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2.●《7月年次総会のお知らせ》●
<役員会担当>

日時:2017年7月15日(土)9:30am-11:30pm
場所:立正佼成会
(Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Los Angeles)
2707 East First Street, Los Angeles CA 90033, USA

7月は、2017-2018年度の年度始めですので、年次総会を行います。
年次総会では前年度の活動報告や会計報告、また新年度の役員紹介
と各部の紹介をさせて頂きます。
一部: 年次総会
二部: JSPACC HipHop Dance Group”WizStars”によるダンス
第二部では、今年2月よりWismettac財団(旧西本貿易による
コミュニティー財団)からの助成金によって始まったダンス
プログラムに通っている子供達がダンスをご披露します。皆様、
ぜひ応援しに来てください。
皆様にケーキとお茶もご用意させて頂きます。 ふるってご参加
ください。

役員会一同

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3.●《アドミよりJSPACC 2017-2018年度の更新費のお知らせ》●

会員の皆様、今年度も大変お世話になりました。
更新の時期がやってまいりました。

親会員・賛助会員につきましては、年会費$40 になります。
6月30日必着で更新費$40 のチェックをお送りください。

または、例会、各小部会にて役員にお支払いください。(現金可)
Paypalでもお支払い頂けます。
HPにPaypalコードがありますので、そちらからお支払い下さい。
「Donate」と「Member fee」の2つありますので、ご注意下さい。

親以外の会員(専門家、学生、ボランティア)の会費は、日頃の
サポートへの感謝の意を評し、2年目以降無料となります。
親以外の会員の皆様は、 更新希望のお知らせを頂かなかった
場合は、退会希望とみなし会員登録をキャンセルさせて頂きます。
ご了承下さい。

また会費と同時に、任意で寄付も募っています。
たとえば、寄付$20の場合は会費$40と合計して$60のチェック
をお願いします。
寄付のみの場合はチェックのメモ欄に寄付のみとご記入願います。

チェックのあて先:JSPACC
会費の送付先:
JSPACC
c/o LTSC
231 E.3rd St, G-106
Los Angeles, CA 90013
U.S.A.

~~~~JSPACC JAPAN会員の皆様へ~~~~
2016-2017年度より年会費を日本円でお支払い頂ける事になりました。
日本円でお支払い頂いた会員は、JSPACC JAPAN会員としてグループ
メール等の登録をさせて頂きます。
親会員につきましては、 4000円を6月30日必着で銀行振り込みを
お願いします。
または毎月行われている交流会にて役員にお支払いください。

振込先:JSPACC JAPAN
代表者:吉山るり子
振込先:三菱東京UFJ銀行
店番:253
口座番号:1112737

ご質問は、JSPACC JAPANリーダー、吉山までご連絡ください。
marie@tuba.ocn.ne.jp
又は、rurikoyoshiyama@gmail.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

親会員は7月末までに更新費が届かない場合、
会のコンピューター・ データ管理システムにより自動的に会員
登録をキャンセルされてしまいますのでご注意ください。

5月、6月、7月の3ヶ月間のみ受領期間とさせて頂き、
その後はお支払いが確認できない場合、会員登録のキャンセルを
進めさせて頂きますので、日本へ里帰りやご旅行などの予定の方は、
お早めにお支払いください。

なお、すでにお支払い済みの皆様は随時認証手続きをさせて
頂いております。早めのご連絡、ご入金を、ありがとうございます。

質問等ございましたら、
野口まで1218maminoguchi@gmail.com
どうぞよろしくお願いいたします。

アドミ担当 野口、松下、渡邉

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4.●《ニュースレター7月号発行についてのおしらせ》●

会員の皆様、ニュースレター7月号発行についてお知らせ
です。毎年ニュースレター7月号では、JPSACCの新年度スタートに
伴い、7月に予定されている年次総会報告をはじめ、前年度の会計報告、
新年度役員体制の紹介等も掲載しております。新年度について
いち早く会員の皆様へニュースレターにてお知らせさせて頂きたく、
ニュースレター7月号の発行を通常の10日ではなく、
7月15日年次総会後の7月25日に発行いたしますことをご了承ください。
またニュースレター8月号は夏休みの為、お休みになります。
よろしくお願い致します。

ニュースレター部 渡邉

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5.●《5月例会の報告 》●
<オレンジサンディエゴ小部会担当>

日時: 5月20日(土)9時半~11時半

場所: 立正佼成会
Rissho Kosei-Kai Buddhist Center of Los Angeles
2707 East First Street Los Angeles, CA 90033

スピーカー: Bill Takeshita, O.D.,F.A.A.O., F.C.O.VD.

出席者: ハーダー容子、馬上真理子、野口麻美、ウイッシング
ゆかり、尾崎よしみ、渡邊由美、堂面さつき、平山裕子、平山亮、
作道麻衣子、大曽根良枝、岡裕美、井上由紀、ウィルキンス美智子、
阿久津美紀、ガスコン洋子、若杉謙次郎、ガーヴィー恵、入佐りえ子、
ナグラー陽子、ウイッシングジョジョ、井村カナ子、池内和世

トピック:The Importance of the Functional Vision Assessment

*Vision and Development
視覚能力は発達段階でとても大切で、目に問題があるとハイハイや
歩くのが遅くなったりすることがある。生まれてから、6ヶ月で
視覚テストをすることが大事。6ヶ月の時点で問題が見つかれば、
発達させることが可能。視覚テストは、Developmental Optometristに
診てもらうことが必要。日本ではあまりおらず、普通の眼科医に
なってしまう。Developmental Optometristは、主に小さい子供達を
診て、視覚を上達させる専門家。

*Eye Exam is not a Vision Exam
目の検査と視覚能力検査は違うもの。眼科医は、目の病気や組織を
診るだけ。

*Vision is a Learned Skill
視覚能力は、生まれながらにして持っているものではなく、訓練して
習得できるもの。赤ちゃんは、大人と同じ様に見ることは出来ない。

新生児は、
:白と黒でしか見ることは出来ない。
:8-18インチしか焦点を合わせられない。
:目を左右自在に動かす能力が発達していないので、顔ごと動かして
物を見る。
:親と一緒に遊びながら、親を見ながら、遠くを見ること、焦点を
合わせることを学ぶ。
:お父さん、お母さんが目の前に来た時、お父さん、お母さんだと
学ぶ。
:お父さん、お母さんと遊ぶことが視覚能力の発達に大事。

ドクターが検査して、問題があったら、専門家がトレーニングをして
くれる。親御さんに理解して欲しいことは、7歳頃までは、読む能力
が低い。子供によっては、目を正確に動かせないので、文章を読む
ことが困難になる。視覚能力を伸ばすことで、読み方が上達する
ことは、沢山ある。重要な能力として、遠近感覚というものがある。
子供に、遠近感覚が欠けているとカップに手を伸ばそうとしてカップを
倒したりする。

Dr竹下も小さい頃、遠近能力が欠けていたので、お兄さんとキャッチ
ボールをしていたとき、ボールが取れなくて、良く顔に当たったり
していた。階段を踏み外して、転ぶことも多かった。なんでそんなに
不器用なのかと、お母さんに良く言われていた。お兄さんには、もう
一緒にキャッチボールはしないと言われた。良い気分はしなかった。

そのうちに、キンダーに入り、学校のナースにメガネが必要だと
言われた。メガネをした時、始めて、世の中がはっきり見えて、
びっくりした。車で帰る途中に、野球をしている子供達が見えたので、
お母さんに野球がしたいと伝えて、野球に参加したら、最初の
ピッチャーからの球が凄く大きく良く見えて、思い切り振ったら、
それがホームランになった。Dr竹下の経験からも、小さい子供の視覚
能力検査はとても大事。

生まれつき問題がある子供も沢山いる。例えば処方されためがねを
使用する事、または視覚能力のトレーニング、手術で治す事が出来る
こともある。大事なことは、出来るだけ早く診断を受けること。
例えば、白内障を持っていたら、生後六ヶ月で治療したら、完治する。
7歳とか、8歳で診断されても、遅すぎることがある。

ルーマニアの孤児院で、リサーチされたレポートで、色やおもちゃが
無い、一度も検査を受けたことも無い、目を刺激するものが無い中で
育った子供達をアメリカのDr.が検査をしたら、legally Blindの診断
だった。それはなぜか?その子供達は、目の発達に必要な刺激や、色
やおもちゃを与えられずに育ったためだ。例えば、白内障を治した
としても、目を発達させる刺激を与えなければちゃんと見えるように
ならない。家で、視力を発達させる環境を作ってあげて、専門家と
Drと一緒に診ていくことが大事である。

*Vision Problems

*The Eye 目の構造
目が働くためには、光が必要。明かりが無いと、見ることが出来ない。
物が角膜に入ってきて、見ることが出来る。

レーシックの手術をすれば、メガネが必要なくなる。レーシックの
手術は、凄く腕のいいDrにやってもらえば、効果がある手術。ただし、
レーシックは、子供には良くない。角膜がまだ成長段階なので、また
大人になってからしなくてはいけなくなる。

角膜が、目の瞳に焦点を合わせる。瞳の後ろにレンズ(水晶体)が
あって、それが焦点を合わせる仕事をする。

レンズが白濁して、生まれてくる子もいる。
レンズが白濁している状態を、白内障という。目をぶつけて、白内障
になることもある。60歳以上になると、白内障になり易くなる。
外に出る時に、サングラスをかけると白内障を防ぐことが出来る。
白内障の良い所は、白濁の部分を取り除いて、人工的なレンズを
入れて治せる。

光がレンズを通して、網膜に映像が映し出される。網膜に何百万と
いう細胞があって、脳にシグナルを送る。目から、後頭部まで
繋がっている神経がある(視覚経路)

未熟児の酸素欠乏症や、てんかん発作、呼吸が止まったりしたら、
脳や、視神経にもダメージが行く。てんかん発作や薬は、脳や
他の部分にも影響がある。

脳の2/3が視力に関わっている部分である。
転んで、頭を打った場合、視力の部分にダメージがある可能性がある。
後頭葉とは、頭の後ろの部分。ここで、視覚のプロセスを行う。ここ
の部分で、正方形と長方形の違いを認識したり、人の顔を識別したり、
周辺視力を見たり、セントラルビジョンを見る。

障害のある子供達は、セントラルビジョンをあまり上手く使うことが
出来ない。本を読む時に、まっすぐ見ないで、顔を傾けて、横の目を
使ってみたりする。自閉症の子供達もセントラルビジョンを使って
見ないことが多い。人と目を合わすこともしないことがある。
Peripheral ビジョン(周辺視野)を使って見る。物を作る時も、横を
向いて作ることが多い。セントラルビジョンを使って物を見ないと、
能力が劣ってくる。どうやって、セントラルビジョンを使って見るか、
考える必要がある。セントラルビジョンを使う様に指導する
スペシャルグラスがある。セントラルビジョンを使わないと見えない
ような構造になっている。親御さんには、細かい物を真ん中で見る
ように指導する。そうしないと、セントラルビジョンを使って見ない。

*The Visual Pathway 動き、目の動きを司る部分。
左側の脳の部分を損傷すると、文字の認識が出来なくなる。

ディスレキシア 読字障がい
ディスレキシアのこども達は、別の方法で読む訓練をする。

*Occipital Lobe 側頭葉
この部分に損傷をした子は、声を出して読めない。
声を出して読めないタイプの子の失読症と診断は難しい。
側頭葉に問題がある人は、物事の順番を覚えるのが難しい。例えば、
詩を読んで順番に覚えるのが難しい。数字を繰り返し順番に言わせる
と、二個か三個までしか言えないことが多い。

ここで来ている皆さんにテスト!
8歳以上になると、7つくらいの数字を覚えることが出来ます。
先生が数字を言って、皆で答える。(皆さん、出来たような出来ない
ような)

*Parietal Lobe
前頭葉は、物を考える時に大事。読む時の目の動きをコントロール
する場所でもある。

てんかん発作が有るこどもは、前頭葉の所から来ているのか、Drに
確認することが大事。もし、前頭葉から来ていると、目の動きに影響
があるから、読むことが難しいことがある。文章を指でなぞりながら
読む必要がある。

*Temporal Lobe

*Frontal Lobe

*Begin with Something Fun
子供の査定は、楽しませることが必要。目薬を使ったりすると、この
時点で何もやりたくなくなるから使わない。

*Eye Movement Testing
楽しいゲームから始める。物を目で追えば良いが、目の問題がある
場合は頭ごと動かして追う事がある。

*Convergence Testing
目が遠くを見る時は離れて、近くを見る時は寄るのは、普通のこと。
両方の目を使って、焦点を合わせるのが難しい子は、脳または目を
動かす筋肉に問題があることがある。
脳に問題があると、多くの子は、クロスすることが出来ない。また、
焦点を合わせることが出来ない。右の手で、左のものを取る。左の手
で、右のものを取る。真ん中をクロスして、物と取るということが
大事。

*Binocular Vision
両目を同時に使って物を見る能力

*Pseudo-esotropia
アジア系の子供に多い、寄り目に見える。
鼻の周りに皮膚が沢山あって、目が寄っている様に見える子供がいる。

*Depth Perception
両目がまっすぐに向いていないと、遠近感が判断できない子供がいる。

*Color Vision
全ての子供に大事。1/12の男の子にある。治療法は無い。キンダーの
時など、色を使うことが多い時の学校で影響がある時がある。

*Visual Field – 視野
脳の片方を手術-反対側の目が見えないという事がある。学校では
その子がよく見える方の目で見ることができるように席順を変えて
もらう。

*Teller Acuity – 言葉が出なくてもこれで検査ができる。

*Distance Acuity – 視力検査

*Refraction – 眼鏡をかけることによって視力がよくなっているか
確かめるテスト。

*Reading Acuity Test – 子供が明確に読んでいるか確かめるテスト。
*ADDの薬は目にあまりよくない影響を与えることがある。その時は
眼鏡を与える。

*Eye Movements for Reading – 読む時に目が正確に動いているかを
確かめるテスト。子供に一番多い問題である。家でやるセラピーを
したり、ドクターオフィスでやるVision Therapyをする。ドクタ-
オフィスでのビジョンセラピ-は学校区で払ってくれることが多い。

*Gardner Test of Visual Perception, Revised Edition TVPS –
視覚能力のテスト
(全体的な)これらのテストの後、親とコンサルテーションをする。
専門家にとって大事な事は、親の気持ちを理解することである。親は
たとえ子供の目に問題が見つかったとしても知らなかっただけなので
親自身が罪悪感を持つ必要はない。これから正しい治療を施す事が
大切である。誰を責めるわけではなく、これからどうするかを話し
合うことが大切である。子供の視覚機能を発達させる-親に家でも
できるやり方を教える。Functional Vision Report – 検査した人が
レポートを作る。レポートをIEP Teamに提出する。

Questions
1.目の問題はジェンダーに関係があるか。
-色盲は男性に多いが、視覚障害については特にない。

2.長い時間、もしくは暗い所で見ていると目が悪くなるというが?
-目を酷使するので近眼になりやすい。目を使う筋肉に負担がかかる。

3.てんかんの起こる前に手で机を引っ搔いたりするが関係があるのか?
また手を引っ掻くのを止めさせた方がいいのか?
-関係があると思うので、止めさせた方がいい。頭頂葉でてんかんが
起こっていたら手の動きを司るので引っ掻き始めたら余計に頭頂葉
への刺激になる。他の言葉などを聞かせたりして止めさせたらいい
かも。

4.IPad/Cell Phone/Gameは目を悪くさせるか?
-時間を決めたら悪くない。20-30分で止めればいいかも。
5.検査では瞳孔を開く必要があるか?
-目の病気では瞳孔を開く必要がある場合があるが、視力/視覚機能を
診るには瞳孔を開く必要がない。

6.目の検査の頻度は?
-1年に1回を勧める。白内障、グルコーマなど。

7.子供(成人されています)が年を取ってきて、瞳孔を開かなくても
いい機械があるドクターまで行っている。そこの機械で十分な検査が
できているのか?
-出来ていると思う。(その方はDr. Nagatani/Little Tokyoで開業-
にいらしているそうです。)

8.子供が一年半前から眼鏡をかけているが、かけるのを嫌がる。親
としては眼鏡を付けたりはずしたりするのはあまりよくないと思って
いますが。
-本当はずっとかけていた方がいいが、かけるのを嫌がるという事は
眼鏡がその子にちゃんとフィットしていないかもしれない。レンズが
合っていないのかも。ダウン症の場合、鼻が低い傾向があるので、
眼鏡のレンズがまつ毛にあたっている可能性もある。

9.5歳の自閉症、特に何もする事がない時にわざと寄り目にする。
-Central Visionを使っていない様子なので、Visionの検査をした方
がいい。

10. 歩いたり走ったりする時に頭を上下に振る。
-inner earの問題だと思う。

11. レイシックについて
-子供のうちはまだ角膜が成長するので、将来再び手術が必要になる
かもしれないので勧めない。また10年後などに白内障の問題などが
出てきたら再び必要になるかも。1回以上やっても大丈夫。上手な医者
にかかること。(お勧めのドクターとして、Dr. Maloney, Dr. Kameiの
名前が挙がっていました。)

12.Writing Problemがある。字を書く時、字が重なってしまう。
-Central Visionを使っているか?書く姿勢はどうか? CVを使って
いるとしたら、Visual Spatial Perceptionに問題があるかも。OTに
Gardner Test of Visual Perceptionをしてもらう。

13.つま先立ち、まっすぐ座れないなどの時の訓練は?
-OTが必要。VisionもしくはSensoryの問題?平坦な所でも坂道と
とらえてしまう?下り坂でもつま先立ちで歩く時はSensoryの問題
と思われる。

14.いすにずっと座っていられないが。
-Vision, Attentionなどいろいろな原因がありえる。

15.普通の検眼医とDevelopmentalの検眼医 (DO)は調べることが違うのか?
-違う。Special Needsの子供の場合はDOに連れて行った方がいい。

(報告: 平山、堂面)

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6.●《てんかんの会交流会の報告》●
日時: 5月12日(金)
場所:立正佼成会 会議室
住所:2707 East First Street, Los Angeles, CA 90033 USA
参加者: ウイルキンス美智子、堂面さつき、野嶋ゆうこ、
ロドリゲス久美子、池内和世

5月12日(金)にてんかんの会第4回交流会が行われました。
今回の交流会では、初参加の方、久しぶりの方もおられたので、
またまた自己紹介から始めましたが、自己紹介中でも色々な話しで
盛り上がり、また時間が足りなくなり、名残惜しく終了しました。

来年度もてんかんの会を続けていきますので、お子さんのてんかん
で悩んでおられる方、てんかんに興味のある方は是非てんかんの会
にご連絡下さい。

主な活動は、てんかんの会MLでの情報交換や年2-3回の交流会です。
ご連絡は 池内まで。kazuyoikejspacc@gmail.com

(報告:池内)

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7.●《JSPACC JAPAN活動報告》●

※6月活動報告 ABA基本講座
日時:平成29年5月14日13:30~
場所:吉祥寺南町コミュニティーセンター
主催:JSPACC JAPAN
講師:Behaviorセラピスト 長谷川 美伸
司会:木村さん

本日は、JSPACC JAPAN 支部一般の方を交えての初めての講演会。
始めに代表の挨拶。

代表:吉山さん
今日はJSPACC JAPAN第一回勉強会にお出でいただきありがとう
ございます。JSPACCはロスを拠点に活動している。障がいをもつ方々
、家族をサポートする団体。近年では、他機関との連携も多々取って
いる。日本支部は立ち上げたばかり。アメリカから帰国する方々、
渡米される方々、研究員への情報提供と研修等のコーディネイト、
親への教育やエンパワーメントを取り行うなどの活動を目的にして
いる。たくさんの専門家会員もいる。本日も文京学院大学の西方先生
に参加いただいている。講師はABAの権威ロバースの授業を受けた
専門家会員。
ロスではABAが主流。自身の息子は三歳から学校区の自閉症専門の
幼稚園に入園した。成長と共に課題はあるが、ABAの功績は大きい。
今日はABAをもう一度学べることを楽しみにしていた。今日は様々な
立場の方々との交流もできたらいいと思う。

司会:長谷川先生のプロフィール。Drロバースの最後の生徒、UCLAの
卒業生。ネバダ州の大学で修士で卒業された。カリフォルニアで
子どもたちのABAセラピーを一年間、大人のジョブコーチもされて
いた。たくさんのアドバイスをもらった。自身の子ども達も、小さい
頃からよく見てもらった。問題行動を一つひとつ解決できたのは、
専門家会員のおかげだと思っている。

講師:長谷川先生
UCLA Drロバース最後から2番目の生徒だった。卒業後一年カリフォル
ニアでジョブコーチ、小さいお子さんのセラピーについて学んだ。
在学中にJSPACCと出会う。今日はJSPACCのメンバー、OTの専門家の
先生、茨城の施設長の方、セラピーを受けていらっしゃる方の親御
さん、会員のお友達などつながりのある方々が集まっている。
今日は、基本的なことについてお話しする。ABAは自閉症だけのための
手法ではない。

Part1: ABAの成り立ち
Applied応用  Behavior行動 Analisis分析

○行動分析とは・・・
哲学、実験(理屈通りか)、人間に当てはめたり、実際に生活に使う
分野

○行動主義以前は、ユングやフロイトの精神分析が主流だった。精神
分析は、心の中の見えないものを対象にする。行動分析は、見える
ものをどうにかしましょう、の考え方。

ダーウィン→長い年月の中で環境に適したものが生き残っていく。
(環境とのやりとりに着目した。)

パブロフ →パブロフの犬。目の前にえさがないのに、よだれを
垂らす犬から始まった研究。白衣(研究員が白衣を着てえさを持って
きていた)を見て、よだれが垂れているようだ→ベルに変えての実験
。刺激によって、コントロールされる→人間も環境に影響されて変化
すると発見した。S刺激Rレスポンス(反射)

ワトソン →行動主義心理学を初めて提唱した。行動主義という分野
を立ち上げた。最後にはリスポンスを用いて広告会社を立ち上げた
らしい→極端な発言から批判されてしまった。

※批判された実験→リトルアルバート:11カ月の子どもに行った
「恐怖の条件付け」という実験。「1ダースの子どもを預けてくれたら
私は思った通りの人間に育てられる。」

ソーンダイク→学習理論(有名な猫の実験)
S刺激Rレスポンス、その後にS刺激があるとbehaviorが変わる。

ダーウィンの進化論について・・・
イギリスの蛾の例。茶色は木の保護色。産業革命によって空気が汚染
・木が黒くなる→これまでの色だと目立ち捕食される。突然変異で
現れた黒い蛾が生き残った。その後、空気がきれいになると、茶色の
蛾がまた生き残り始めた。環境が変わると生き残れる蛾のタイプが
変わった例(自然選択説)。

○実験主義的な行動分析
スキナー→行動主義を形付けた人物。動物実験のみ。SRだけでは証明
できない行動があると考え、PavlovとThorndikeの理論とを研究した。

≪原理≫
1938年
Reinforcement(強化)Punishment(弱化)Extinction(消去)
StimulusControl&Discrimination(刺激の弁別)
行動は、先に起こる出来事でなく、行動の後の出来事に影響される。
Operant Conditioning(オペラント条件付け)
※彼もまた極端な発言をし、批判された。ねずみ、うさぎなどの動物
実験を行った。

○ABA(応用行動分析)行動を向上させるための技術の開発
フラー→初めての人への実験(オペラント条件付けの原理をヒトに
応用)
1949年 医師から何も学習出来ないと診断された18歳の男の子に右腕
を動かすたびに、甘いミルクを口に入れる
→18年間動けなかった少年が、オペラント条件付けによりたった4回の
セッションで腕を水平に動かすようになった。

○Drロバースによるセラピー
1987年 UCLAにて初めて自閉症児に応用 年齢40か月未満の19人
20時間/週 学生によるセラピーを行う。
子どもたちの9人、約47パーセントが一般級に進学。(後に一人は特別
クラスへ)行動と知的な面での効果が見られた。
※いろいろな批判が現在でもある。全く同じ条件での人への実験は
不可能。治すということは、ロバースも言及していない。たくさんの
人々の研究による成果への評価と実績がある。確認を取りづらいと
いう事実がある。しかし、研究に基づいた理論である。

ABAでは・・・心の中の状態には触れない(心を無視しているわけでは
ない)怖がっていることによってパニックになっている→パニックに
対応していこう(目に見える行動への対応)。

(実験で確認された技術を)生活の場面で応用していく。
自閉症のあるお子さんへの教育だけでなく、様々な場面で使用されて
いる。
例)マネージメント、老人ホームでのトリートメント、会社の
コンサルティングなど。服薬、鬱の治療(考え方と行動の両面から
治療に当たる)にも。

Q:服薬できない自閉症の子どもにどう対処するのか
A:この場の話だけでの判断は難しい。ご褒美をあげるやり方や、
少しずつ慣らしていくやり方などがある。原因を観察する(味が
嫌なのか、無理に飲ませられるから嫌なのか、など)→解決
ABAは特別なことでなく、日常生活で行っていることも多い。医師
よりも看護師の方がこの手法を用いていることも多いと考えられる。

Part2: 行動を変えるメカニズム
≪Conditioning:条件付け≫
○Classical Conditioningリスポンデント条件付け(反射)SR
パブロフ(ロシアの医師)の実験:リスポンデント(反射)
※よだれを採取しての実験
①えさがなくてもよだれを出す。→白衣を見て反応があることに気付く。
②ベルを鳴らしてからえさを与える→ベルを鳴らすとよだれを出す。
刺激と反応の関係
※レモンや梅干しを見ると、唾が出る。ウナギのにおいをとばす店。
写真や飾りでコンディションされている。熱さへの反応(アイロンに
反応)
→パブロフは過去の経験から条件付けをされていることに気付いた。

Not learned(Unconditioned)=無条件反射
Learned(Conditioned)=条件反射
アンコンディションドレスポンス(無条件の反応)
コンディションド(条件付け)
①えさを出す       →よだれを出す。(無条件の反応)
②ベルを鳴らしてえさを出す→よだれを出す。(学習)
③ベルを鳴らす       →よだれを出す。(条件付けされた反応)
本能的な無条件の反応→条件を付けて反応を引き出す

様々な条件付けによる反応の例
※ある癌患者
①服薬 →薬によって嘔吐(条件付けされていない反応)
②治療室に入るだけ→嘔吐(治療室と薬が条件付けされて、飲んだ
場所に入っただけで反応してしまった)

※ダイエットコーク
甘い飲み物→糖分が高いから血糖値が上がり、インシュリンが出る。
ダイエットコーク(糖分はないのに甘い)→甘いから糖分が入って
くるぞ、と脳が勘違いして(血糖値が上がっていないのに)
インシュリンが出る。→血糖値を上げるためにアメをなめて補足
する。砂糖から反応が起きるだけでなく、味と結びついて反応が
起きてしまうことがあるらしい。

ワトソンの実験 SRレスポンス
白いねずみが好きだった11歳の男の子、リトルアルバートの恐怖の
条件付けの実験
※ねずみを嫌いにさせる実験
白いねずみに触ろうとする
①       とても大きなどらの音を聴かせる
②       大きな音に驚いて泣く
③       大好きだった白いねずみと音が結びつく
④       大好きだった白いねずみを見ただけで怖くて泣く
⑤       白くてふわふわしたもの全てに反応して怖くて泣くようになる
(般化された反応)
この実験は批判を受けた。その後、里親に引き取られ逆のトレー
ニングをして反応を変えたらしい。

ソーンダイクの猫の実験(LearningTheory学習理論:試行錯誤説)
新しい行動は、トライ&エラーによって獲得される=学習
紐を引くと扉が開く仕掛け→時間を計る
①       猫を箱の中に入れて、外にえさを置く。
②       偶然紐を引き、扉が開いてえさを食べられた。
③       何度も行うことで早く扉を開けられるようになった。
※学習は繰り返すことにより向上する。
→えさがあることにより、効果が上がる。えさがなければ、扉を
開けない。
※行動の結果が好ましいとき  =行動は繰り返される
行動の結果が好ましくないとき=行動は繰り返されない
※がんばったことへのご褒美が効果を上げる。

○Operant Conditioning(オペラント条件付け)SRS
スキナーのオペラント条件付け
※行動はその後に起こる出来事によって強められたり、弱め
られたりする。
S(刺激)d(限られた)    →R(行動・反応) →S r
Stimulus Discriminate    Respons       Stimulus
環境にあるいろいろなもの

日常のあらゆる行動は条件付けられている。
偶然に起こった行動からの結果→行動が増える

≪箱(スキナーボックス)の中にハトを入れる実験≫
偶然(S)レバーを押したら(Rr)餌が出た
→(次回)えさが欲しくてレバーを押すようになる(強化)

(S)レバーを押しても(Rr)餌が出ない
→(次回)レバーを押さないようになる(弱化)

例)
○(S)水道の蛇口を(R)ひねると(Sr)水が出る
→(次回)蛇口をひねる

(S)蛇口を(R)ひねっても(Sr)水が出ない
→(次回)蛇口をひねらなくなる

※できたはずのものができなくなると、以前できたはず、と
一時的に行動が強化される。自分たちの行動も、SRSで考えること
ができる。求められる行動に対して、どう対応していくか、を
考えていく。

≪オペラント条件付けの主な原理≫
強化
弱化
消去
刺激の弁別

※病院での苦情の例
(仮説)看護師の反応が原因
(確認)看護師の反応を無くして苦情の増減を見る

①苦情→看護師の手厚い反応(痛いのね、大丈夫?薬飲む?手厚い
反応)→苦情が増える

②苦情→看護師の手厚い反応をやめてみる(痛いのね・・・終わり)
→苦情が減る

③苦情→看護師の手厚い反応に戻す・リバース→また増える、以前
よりひどくなる

子どもたちの反応に照らし合わせて、使える手立て
(聴衆より)旦那さんにつかえそう・・・笑

刺激の弁別→刺激Aを提示した時は行動が増えるが、刺激Bを提示
した時には行動が減る。

≪モデリング・オブザベーション(観察による学習)≫
SRSの法則 反応や行動を観察しての学習
○映像を見せる
子どもの反応
パターンA→モデルは攻撃的行動の後 賞賛される →真似をした
(モデルが褒められたから自分も褒められたかった)
パターンB→モデルは攻撃的行動の後 無視される →真似しなかった
パターンC→モデルは攻撃的行動の後 罰を受ける →真似しなかった
※ドリフターズの例:私たちの反応を見て、子どもたちは「おもしろ
い」と真似をしていた。

≪原理の例≫
例:学校での嫌な経験・・・学校と結びつき、学校に行かなくなる
例:やせていることを社会が賞賛する・・・拒食症
例:うつ病患者への対応(ベックの鬱のセラピー)

(例)お客さんに吠える犬にも使える。
※吠える→ペットボトルを落とす(大きな音)→びっくりして怯える
→吠えなくなる
※クッションを食いちぎる犬→ 大きな声を出す   →やめる
→(可愛い声で)やめて~→やめない
やめさせたい行動→嫌な反応→行動がなくなる
S(刺激)→何に反応しているかの見極めがとても大切(アセスメント)
R(反応)
S(刺激)

Part3: セラピーとは
クラシカルコンディショニング
オペラントコンディショニング
モデリング
※行動を変えることのメリットはあるのか
※確実な方法で対応しているか
※アセスメントをして、やったことが成果として出ているかの確認

例:学校で走り回っている子ども
★勉強が分からないから、と決めつけていないか・・・もしかしたら
他の原因があるかもしれない
★原因によって、対応を変えているか
勉強が分からない  →勉強を教える
座っていることに痛み→痛みへの対処
★その行動は年齢に合っているか
幼稚園児に長時間の座学は無理なこと

アセスメント
≪フォーカス1:社会に適応する行動を発達させる
社会に不適応な行動を減少する ≫
○行動=人がすること
★死人テスト 行動か行動でないかを判断するときに行う
→死人でもできることは行動ではない(取り組む対象をはっきりさせる)
授業中静かにする
・・・セラピーとしては、静かにすることは行動ではない
(静かにする→死人でもできる)

「静かにする」を行動に落とし込むと
・・・しゃべる回数が多い?→しゃべる回数を減らす
声が大きい?→小さい声で話す
(しゃべることは、死人にはできない)

○行動へフォーカスすることの大切さ
不安で電車に乗れない・・・「不安」にフォーカスしない
「電車に乗れない」にフォーカスする→乗れるようにする
「引きこもる」「暴れる」は(問題行動)
「悲しそう」は(問題行動ではない)
兄弟姉妹で仲良くする →あいまい(家庭によって、ずれがある)
おもちゃを投げない  →具体的
※具体的な行動に落とし込んでセラピーをしていく。

≪フォーカス2:行動に影響のある現在の決定要因≫
過去の経験から現在の行動があるが、過去の経験に対して働き
かけるのでなく行動を発展させる為に、今何ができるかを考える

○電車に乗れない←怖い経験があった(過去)
←足がすくんでしまう、気分が悪くなる(現在)
現在にフォーカスして、何ができるか、を考えていく

≪フォーカス3:変化を促す為の学習経験≫
○新しい学習経験をすること→行動が変わる
S看護師さんの存在→R苦情を言う→強化される
※但し、思いがけない原因があることを考慮すること
(箸を使う:生物学的に1歳の子にはできない、何らかの機能に問題が
ある場合もできない)次にもう一回やりたくなるような経験をさせる
ことが大切(行動・良い結果)
↓↑
もうやりたくない、という経験(行動・嫌な結果)

生物学的(年齢や機能など)行動学的、社会的、文化的その他の要素
が行動の発達・変化に影響を与える。

≪質疑・応答≫
Q:気持ちが落ち着かないから、問題行動に出る
→気持ちを落ち着かせたいと思う。無視するのがABAか。
A:原因は何か?
Q:落ち着かないことが原因と思う。ハグしてあげることで落ち
着けばいいのではないか。
A:例)不安だと思って抱きしめる先生。
指示を出す→パニックになる→抱きしめられる
先生の指示がストレス(仮説)→指示を出すのをやめる・・・
けれど指示をなくしてもパニックは減らなかった・・・
指示がないし、好きなこともやっている→抱きしめてくれる先生が
いるからパニックになる
抱きしめてくれる先生が強化子になってしまったと考えられる

Q:抱きしめて落ち着いたら、指示が通るようになったらそれでいいか。
A:指示がない(得1)抱きしめてくれる(得2)と子どもには
得ばかりだと同じことをするのではないか。

Q:抱きしめることを続けたらよかったのかもしれない
A:今の話だけでは何故落ち着かないか原因が分からないが
指示→パニック→抱きしめられる のパターンになるのでは

Q:行動が減れば、いいのではないか。
A:怖くて震えているのであれば、効果的かもしれない。でも行動が
減らなければ、効果的とは言えない。

18歳以上(最高齢は50歳)の人もセラピーしていた。年齢関係なく
使える手法。
日常でも使える。
例)弁別を使って(赤い花がある時は私が食事の後片付、青い花は
旦那さんが後片付け)など試してみては。

Q:小2.通常級。32人の教室。情緒障害がある。先生の言うことを
聞かない。変わっているのでいじめられている。周りの子がけんか
を仕掛けてくる。
靴を隠される。二日間のうちに三回隠された。
A:K君(いじめる子)S君(本人)
K君にとってのS(刺激)はS君の反応。
S君を見る→悪口を言う→S君が反応する→おもしろいからまたやる

Q: K君を無視しなさい、と言ってもS君はできない。
A: K君+悪口 (怖い) →戦うという反応
K君とS君の両方にアプローチしないといけない。

Q: K君の側に付く子どもが4人いる。
A(支援校の先生): 記録を取る。実際的な被害の有無など。

Q: K君は口だけ、手を出したのはS君だと言われてしまう。
A(支援校の先生): 学校を巻き込んで対応していくことが大切。

次回は、アセスメント、評価、プログラム作成、

報告:新井栄子

*ABA基本講座に参加しての感想
私は今年の4月に日本へ帰国したばかりでして今回、初めてJSPACC
JAPANの交流会に参加させていただきました。帰国後、分かっては
おりましたがアメリカに居た頃のような質と量の療育やサービス
とは程遠い生活に悶々としていた中、吉山さんと木村さんにお会い
出来て短い時間でしたが本当に活力をもらえました。やはりアメリカ
で沢山のご経験をされてきた方はパワーが違うな!と思うと同時に
お話をしていると気持ちがとても安らぎました。

我が家もLAに居た頃は月~金曜日は毎日7時間がっつりとABAを
受けておりましたので今回スピーカーの長谷川さんのお話は大変
興味深かったです。特にABAの成り立ちは知らないことが多かった
ので大変、勉強になりました。
今回ではまだ聞き足りない事が多かったので、また今後引き続き
開催されるのを楽しみにしております。素敵な時間をありがとう
ございました。
品川真理子

非会員の方々が10名、会員14名が集まっての勉強会になりました。
講師の長谷川さんは数回の勉強会を計画しておられ、この度は基本
講座でした。数回にわたっての勉強会なので大変内容の濃いものに
なります。私もこの基本講座に参加して改めてABAの深さに考えさせら
れました。参加者からの強い要望で第2弾が6月にという運びに
なりました。子育て真っ最中の非会員の方々が多く参加されるので、
もっと交流を図っていきたいと思いました。
吉山るり子

※木村家の近況報告
皆様ご無沙汰しております。
約8年前に茨城県の実家に帰国しました木村です。

今回は25歳になった長女、夏樹がこの5月から家の近くにできた
グループホームに入居したことを報告させていただきます。そして
改めてこれまでお世話になったJSPACCの皆様と、関わっていただいた
先生やセラピストの皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

夏樹は赤ちゃんの頃から肥満気味ではありましたが、健康診断でも
特に問題はなく、とても健康で丈夫な娘ですが、今年の健診で初めて
高血圧、高コレステロール等、このままでは成人病まっしぐらですよ
、と医師から脅かされ、生活習慣の見直しを迫られていました。
それでも、こんなにすぐにグループホーム入ることになるとは、その
時は思ってもいなかったのです。というのも、ここ数年、夏樹は
ショートステイを嫌がっていたからなのです。今まで通所でお世話に
なっていた「あじさい学園」にもグループホームがあり、そこに入る
ための訓練として入所施設でのショートステイを増やしていたのです
が、そこにいた先輩の入所者の声がとても苦手だったようです。
泊まることが全くできなくなっていました。仕方なくたまに他の施設
でショートステイは細々続けていました。

今回入所したグループホームは、家から一番近く、帰国当初から
ショートステイや放課後等デイサービスを利用していたキングス
ガーデンという事業所が、新しくオープンした施設です。パン工房や
カフェのある作業所と、アート系の生活介護とグループホームが同じ
敷地内の別棟に建っています。
http://www.kings-garden.or.jp/

4月に開所するというパンフレットを市役所の福祉課で偶然見つけ、
すぐに見学に行きました。夏樹は顔見知りの職員さんがいたことや、
広々とした間取り、新築できれいな部屋が気に入ったようで、「OK
ay!」と即答。どこまでわかっているのか疑問に思いながらも、
夏樹の健康のためには、このチャンスを逃すわけにもいかないと、
すぐに申し込みました。その後、春樹と瑞樹も交えた面接をし、審査
があるとのことでしたが、すぐにお返事をいただき、5月7日から
入居が決まり、バタバタと準備に追われていました。

いざ入居してしまうと、ぽっかり穴が開いたような寂しさに襲われ、
夏樹の存在の大きさを再確認させられる日々でした。小さい頃の姿が
走馬灯にように浮かんできます。ところが本人は至って平気です。
週末は家で過ごし、日曜の夜に送っていくのですが、ホームの玄関で
職員さんと話していると、「じゃあねぇ~。バイバ~イ!!」と、
さっさと走って自室に入ってしまいます。すっかり親離れできている
と安心すべきことなのでしょうが、母は寂しい!ハグくらいしてよ~
と、追いかけてしまいます。まだ1か月も経っていませんが、この
寂しさにも徐々に慣らされてきました。

入居してすぐ「夏樹さんは入浴も洗濯も指示なしで出来ていますよ」
と、職員さんからも褒めていただきました。身辺自立ができるように
なったのは、小さいころから指導していただいたセラピストの皆さん
のおかげです。いろいろやってきたことが報われた瞬間です。心から
感謝します。
余暇の時間も歌ったり、TVを見て踊ったり、ゲームをしたり、自分
なりに楽しく過ごしているようです。PCも持っていけますが、WiFiは
自分持ちなので、迷っています。今のところ、iPadだけで十分なよう
です。

うちにはもう一人、手のかかる妹の由樹がいますので、もう一息
頑張るつもりです。ちなみに由樹は、夏樹の後を引き継いだように、
今まで見向きもしなかった皿洗いと洗濯物たたみを、自分からやる
ようになりました。そして、「由樹は来年、キングスガーデン」と、
自分で言っています。「由樹はまだYoungだから25歳になった
らね。」と引き留めている母です。

まだまだ課題はありますが、自立へのステップを1つ上った夏樹を
誇りに思います。JSPACCの仲間に支えられて、ここまで大きく育って
くれました。これからもこのご縁を大切にしていけたらと思います。

※6月活動予定
JSPACC JAPAN6月勉強会
勉強会のテーマ
「ABA基本講座 その2:教えようとしている事は本当に必要?
思い込みはない? 効果は出ている? など客観的に観察する方法
について考えてみましょう。」
スピーカー:長谷川 美伸
日時:6月18日(日)13:30PM〜16:00PM
場所:吉祥寺南町コミュニティーセンター
住所:〒180-0003武蔵野市吉祥寺南町3-13-1
定員:35名
参加費:会員無料
非会員¥1,000
申込先:吉山るり子
携帯070-1537-7531 marie@ tuba.ocn.ne.jp
木村敬子
携帯080-3410-6053 keikokimurajp@yahoo.co.jp

************************************************
8.●《Buddy Program参加者募集のお知らせ》●
Buddy Programとは、Rising Stars Youth Leadership Program
(日系社会における将来のリーダーの育成を目的として
2003年度より毎年秋ー春に行われている高校生研修プログラム)を
通して得たリーダーシップスキルを使ってコミュニティーに
貢献したいという願いのもと、親の会のサポートをされている
南カリフォルニア大学Barbara Wheeler準教授の提案により、
2008年1月から始まったプログラムです。

イベントではJSPACCの子供達がRising Stars Youth Leadership
ProgramのAlumniのメンバーと一緒にペアを組み、様々な活動に
取り組むというものです。Alumniは高校生以上です。

親や兄弟、姉妹とは違う時間の過ごし方になり、子供さんが
社会性を学ぶいいチャンスになり、回を重ね、Buddyと会うことを
楽しみにしてくれる子供さんも増えています。ぜひ参加ください。

このBuddy Programは事前申し込み登録が必要になります。
親御さんも必ず一緒にご参加下さい。
小学校3.4年生のお子さんから参加できます。
御質問がある方は役員または下記まで、ご連絡ください。

お申し込みは下記まで
尾崎よしみ umako@hotmail.com
池内和世 kazuyikeuc394you@yahoo.co.jp

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9.●《シブリング会会員募集のお知らせ》●
JSPACCシブリング会では、会員を大々的に募集しております。

ハンデイのある兄弟姉妹を持つシブリングたちのサポート、親睦、
リーダーシップ育成を目的として結成しました。色々な活動を
通して友情も芽生えています。

シブリングたちがJSPACCからの将来のライジングスターとして
健やかに活躍できるように、彼らの心身のサポートを心より願って
おります。

質問、参加されたい方は、下記のメンバーに連絡をお願いします。

オレンジ地区:  ウイッシングゆかり yukariimura@yahoo.co.jp
池内和世 kazuyikeuc394you@yahoo.co.jp
松下ゆき代 yukiyo92660@yahoo.co.jp
サウスベイ・ウエスト地区: 藤田まゆみ corneliusmm@hotmail.com
北部東部地区: 尾崎よしみ umako@hotmail.com
************************************************
10.●《新会員のお知らせ》●

若杉 謙次郎さん OSAKA JAPAN

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11.●《今後の予定》●

6月10日(土)月例会
7月15日(土)年次総会
8月の月例会はお休みです。

*日時、内容が変更する場合もございますので、
JSPACC ML等でご確認下さい。

また、イベントによっては定員に満たしている場合も
ありますので各イベントの担当者にご確認下さい。
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編集 朝比奈涼子

2017-06-12 | Posted in ニュースレター