ニュースレター
2017年4月ニュースレター NYABCバスケットボールキャンプのお知らせ
「NEWS LETTER」
■ 手をつなぐ親の会ニュースレター ■
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VOL.23 NO.227 APRIL, 2017
JSPACC C/O LTSC 231 E.3rd ST G-106. Los Angeles, CA 90013
Phone:(213)473-1602(LTSC) FAX(213)473-1601(LTSC)
Web Site: http://www.jspacc.org
e-mail: info@ jspacc.org
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《目次》
1.4月例会のお知らせ
2.シブリング会主催Dr.ビル竹下によるセミナーのお知らせ
3.成人部主催ECF見学会のお知らせ
4.NYABCバスケットボールキャンプのお知らせ
5.MK部太鼓パフォーマンスのお知らせ
6.5月例会のお知らせ
7.3月例会の報告
8.JSPACC JAPAN活動報告
9.Buddy Program参加者募集のお知らせ
10.シブリング会便り
11.シブリング会会員募集のお知らせ
12.新会員のお知らせ
13.我が家からのニュース
14.ニュースレター部よりお得な情報のお知らせ
15.今後の予定
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1.●《4月例会のお知らせ》●
<北部東部小部会担当>
会員の皆様、4月月例会は会員同士の親睦を深めるおしゃべり会に
したいと思います。特に新しい会員の方々、経験を積んだ親御さん
からアドバイスをもらうチャンスです。ぜひふるってご参加ください
!!
普段生活している中で、お子さんの事での悩みや情報を得たい事など
ありませんか。
例えば、、
お子さんの学校やリージョナルセンターのサービスについて、
保険がうまくいかない時にはどうしたら良い?
夏休みに得られるサービスはある?
これから夏が終わって小学校や中学校、高校に初めて進学する際に、
どんな学校生活になるのだろう?
などなど身近な悩みをシェアして、何か解決に近づける情報を皆さん
が得られたらと思います。また、その他皆さんとシェアしたい事や
お話ししたい事、なんでも構いません!
日時:4月15日(土)午前9時半~11時半
場所:立正佼成会
Rissho Kosei-Kai Buddhist Center of Los Angeles
2707 East First Street Los Angeles, CA 90033
この日、参加人数分のリフレッシュメントをご用意します。朝早い
時間からの集合ですので、皆さんで軽食を食べながらおしゃべりに
花を咲かせましょう!!
リフレッシュメントの用意がありますので、出席される方は、
JSPACC MLまたは野口1218maminoguchi@gmail.comまでご連絡下さい。
締め切りは4月8日(土)とさせて頂きます。
なかなかお話しできる機会が少ない中、皆さんふるってご参加下さい
!!
北部東部小部会一同
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2.●《シブリング会主催Dr.ビル竹下によるセミナーのお知らせ》●
セミナー内容は高校生以上を対象にしておりますが、中学生以上の
シブリング(障がい児者の兄弟姉妹)セミナーが理解出来る障がい児者
本人も参加可能です。
セミナーは英語です。(通訳は付きません。)
スピーカーは、検眼医のビル竹下先生です。ビル竹下先生は、
障がい児を主に診てくださる先生で、以前JSPACCの例会でもお話して
下さった事もあります。竹下先生は数年前、目のご病気で目が見え
なくなりました。ご自身が検眼医でありながら目が見えなくなると
言う苦悩を乗り越えられた先生の人生。また竹下先生はご兄弟に
障がいがあるシブリングでもあるので、JSPACCのシブリング達が感銘
を受ける話しをして下さる事と思います。
参加希望の方は、JSPACC MLまたはウイッシング
yukariimura@yahoo.co.jpまでお申し込み下さい。申し込みの時、
親御さんの携帯番号もお知らせ下さい。参加者の年齢もお知らせ下さい。
飲み物やペイストリーなどのスナックの用意をしております。
是非ご参加下さい!
日程: 4 月23日(日)
場所:日本語学園共同システム 中央学園
Rafu Chuo Gakuen Shool
204 North Saratoga St., Los Angeles, CA 90033
(普段例会を行っている立正佼成会の直ぐ近くです)
時間: セミナー 9 : 30–11 : 30
参加者集合 9時
スピーカー: Dr.ビル竹下
セミナーには親達は参加しませんが、送って来られた親御さんは
控え室で親ミーティングにご参加お願いします。
申し込み締め切り4/16
Dr.ビル竹下のプロフィール
The Dr. Bill Takeshita Foundation provides information
and assistance to help children who are visually impaired.
The Foundation was established in 2004 after Dr.Takeshita,
a pediatric low vision optometrist ironically lost his own
sight but gained a new perspective on vision impairment.
“I never realized how much harder children with vision
impairment have to work to read, write, and perform
everyday activities until I became legally blind. The best
way that I could help children with vision problems without
being able to treat them myself was to start a foundation
that concentrates on helping these children and spreading
the word that blindness is not bad, it’s just different.”
トピック内容
We are going to talk to the children about being visually
impaired. Many people believe that a person with low vision is
not able to do anything. We will show them some really
interesting things:
1.How to walk when you are blind. We will demonstrate to them
how to use a cane.
2.How to read when you have blurred vision. We will demonstrate
various magnifiers for them.
3.How do you use a computer when you have low vision. We will
show them how to use computers that talk to them.
4.Reading machines: We will demonstrate reading machines.
I would also like to bring a young man who is blind and allow
him to play the piano for us. He is an outstanding pianist.
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3.●《成人部主催ECF見学会のお知らせ》●
4月24日にECF(Exective Children’s Foundation)の見学会を行い
ます。Culver CityにあったExeptional Children’s Foundation
(ECF)へは、一昨年の秋に見学させて頂きました。
その後、施設がInglewoodに移転となり、この度、新しくなったECFの
Exceptional Works programsの見学会を行う事となりました。成人部
主催ですが、18才以下のお子さんをお持ちの方も、是非、今後の参考
の為にご参加下さい。
日時:4月24日 午前9時40分集合、午前10時よりツアー開始
住所: 420E. Hyde Park Boulevard, Inglewood, CA90302
パーキング:施設前の道を挟んだ反対側の空き地に数台車を停める事
が出来ますが、スペースが少ないとのことですので、基本的に
ストリートパーキングとなります。
新しくなったExeptional Works Programでは、障がい者の能力と興味
に合わせた作業と訓練が提供できるような工夫がされています。
詳しい内容は見学会の時に説明があると思いますが、新しい
フェデラルルールの基準に合わせてプログラムの内容が更新されて
いるようです。
・ Accelereted Preparation Program:通常の75%以下の生産能力の
人の為の作業トレーニングプログラム。このプログラムを終了後は、
本人の希望によって Work Readiness Classesか、Exceptional
Training Academyに進む事が可能です。
・ Work Readiness Class:就職活動をする為に必要ないろいろな
スキルをグループでトレーニングするクラス。
・ Exceptional Packing Solutions:最低賃金就労の経験を積み
ながら職業訓練を行うプログラムで、通常の75%以上の生産能力の人が
対象となります。就労時間以外には、他のプログラムやコミュニティ
カレッジに行く事も可能です。
・Exceptional Training Academy:1年間の就労トレーニング
プログラム。今まで希望する職種に必要なスキルが不足の為に就職
出来なかった人に、そのスキルをトレーングす る。(トレーニング
の種類:Computer Literacy, Janitorial Training, Retail Sales,
Warehouse Operations or Culinary Arts)
このプログラムに参加しながら、Exceptional Packing Solutionで1日
3時間まで就労する事も可能です。
・MindsparkTraining Academy:自閉症者向きの、コンピューターの
ソフトウエアーテスターになる為のトレーニングプログラム。
<このプログラムは、Mindspark Technologiesとの共同提供です>
・Uniquely Abled Initiative:高機能自閉症者向きの、computer
numerical control (CNC) machineoperatorsになる為の
サーティフィケイトプログラム。このポジションは多くの航空宇宙
関係の会社にあり、精密機械の部品の測定や書 類の作成をします。
<このプログラムはGlendale Community Collegeとの共同提供です>
・ExeptionalEmployment Solutions:一般の就労に就くための準備と
就職活動のサポート、就職後もジョブコーチをを受けながら、
スムーズなトランジションを目指します。
詳しい説明は下記のウエッブサイトをご覧下さい。
Web site: http://www.ecf.net/adults/exceptional-works/
先方に参加者数をお伝えする必要がありますので、参加ご希望の方は
4月15日までに、このメールに返信して頂くか真野までご連絡下さい。
また、ご質問も遠慮なく真野までご連絡下さい。
真野
e-mail: hikarimano@yahoo.com
Cell: 310-592-1001
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4.●《NYABCバスケットボールキャンプのお知らせ》●
2014年から開催している (Not Your Average?
Basketball Camp) が今年も開催されます。この企画は、
元々はBuddy Programのメンバー対象として始まりましたが、
2015年からJSPACC会員の皆さんにも参加していただいており、
今年もBuddy Programに限らず、会員の皆さんにも参加して
頂きたいと思っております。
日程は、下記の二日間です。一日のみの参加も可能ですが、
なるべく両日参加をお薦めします。
日時: 4月30日(日)午前11時〜12時半 (12時~12時半はスナック)
5月7日(日) 午前11時〜午後1時 (12時~13時はランチ)
場所: San Fernando Valley Community center
住所: 12953 Branford Street, Pacoima, CA 91331
(2016年ホリディパーティーをした所です。)
年齢: 8歳以上
参加費: 1日参加 $20
2日参加 $30
含まれるもの(名前入りのTシャツ・ランチ等)
Basketball Campとなっていますが、バスケットボールを楽しむ事が
目的です。Buddyたちにバスケットボールを楽しく教えてもらい、
一緒にプレーしましょう。尚、お子さんは親御さんが責任を持って
最後まで見守って頂きます。
3種類のフォームを添付しています。
NYABC Parent and Player information
NYABC Flyer
NYABC Player Registration
お申込み締め切り:4月10 日(月)
お申込みされます場合には、参加希望日(一日か両日)と、
Player Registrationフォームにご記入いただき、
池内 kazuyoikejspacc@gmil.comまでお送りください。
ご質問がありましたら、池内まで。
多くの皆さんの参加をお待ちしております。
(報告: 池内)
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5.●《MK部太鼓パフォーマンスのお知らせ》●
*PCDAのMove-A-Thon*
イベント詳細 http://www.pcdateam.org/moveathon/
日時;5月6日(土曜日)午前10時~午後2時
場所:Brookside Park
360 N.Arroyo Blvd., Pasadena, CA 91103
*西本願寺 お盆カーニバル*
日時:7月8日(土曜日)午後
場所:815 E 1st. St., Los Angeles CA 90012
絆太鼓出演者:ヤング・エバンズ太陽、ガスコン美沙子、
ウィッシング・クリスティーナ、ウィッシング・ジョジョ、池内直、
堂面亮、伊藤源
指導者:井上・キム・由紀
補佐;井上律子
どちらも一般参加自由のイベントです。皆さま是非応援も兼ねて
イベントにいらしてください。
Miracle Kids部
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6.●《5月例会のお知らせ》●
<オレンジサンディエゴ小部会担当>
日時:5月20日(土)9時半~11時半
場所:立正佼成会
Rissho Kosei-Kai Buddhist Center of Los Angeles
2707 East First Street Los Angeles, CA 90033
詳細はJSPACC MLでお知らせいたします。
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7.●《3月例会の報告》●
<オレンジサンディエゴ小部会担当>
日時: 3月18日(土)9時半~11時半
場所: 立正佼成会
Rissho Kosei-Kai Buddhist Center of Los Angeles
2707 East First Street Los Angeles, CA 90033
スピーカー: 言語療法士 中溝(武笠)朋子
たんぽぽスピーチクリニック
出席者: ラバナ沙織、ハーダー容子、パランカ好実、
馬上真理子、野口麻美、アッシュモア広美、真野光、
渡邊由美、ウイッシングゆかり、尾崎よしみ、池内和世、
國枝里世、ハート京、大森瞳、岩沢奈央子、石原英一、
町田美保、伊藤ひなつ、下平洵、下平陽介、田邊浩、
松田洋介、竹内慶至、真鍋知子 (敬称略)
トピック: 言語・スピーチセラピー・その他もろもろ
「言語能力」とは?
Receptive Language (言語理解)
→子供に幾つかの絵を見せて、どれがその物か指を指させる。
Expressive Language (言語表出)
→子供に絵を見せて「この物(または動物など)は何か?」
と質問して、言わせる。
要求表現 (requesting, mand)
叙述表現 (commenting, tact)
→自閉症傾向の子供には難しい。
Speech: 意思の伝達を行なう中で、音声として表出される部分
(母音と子音の組み合わせ)
Language: さまざまな概念を表現するための慣習的システム
→英語、ASL(American Sign Language)、JSL(Japanese Sign
Language)、日本語などはそれぞれ別の一つの言語
Communication: 情報や概念の伝達・交換のプロセス
ジェスチャー・表情・体の姿勢・相手との距離の取り方なども
含まれる
Phonology (音声学): Articulation (発音・構音)
Semantics (意味論): Vocabulary (語彙)
Syntax (統語論): Grammar (文法能力)
Pragmatics (語用論): Pragmatics, Social Skills(言語運用
能力・ソーシャルスキル)
→Social Skillsは自閉症傾向の子供に今、話題。その場面・相手に
適した言葉の使い方、空気を読む能力。
呼吸 (respiration)→きちんと空気を吸って、出す。呼吸機能は
話すことの基礎となる。
発声 (phonation)→口から出てくる息を声帯で震わせて、音を出す。
共鳴 (resonance)→口の中と鼻の中に空気を送って音を共鳴させる。
構音 (articulation)→舌の動きと唇の動きを合わせる。
聞く・話す→音声信号。音声の理解と音声の表出。
読む・書く→文字信号。文字の理解と文字の表出。
2.スピーチセラピー・セラピーアプローチ
スピーチセラピーとは: (日本言語聴覚士協会ウェブページ)
「ことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的
サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する」
「ことばによるコミュニケーションの問題の本質や発現メカニズム
を明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に
応じて訓練・指導・助言・その他の援助を行なう」
子供主導型:Floor Time (Stanley Greenspan, M.D.),
The Hanen Program (The Hanen Center)
→子供が遊んでいる所に、セラピーを加えていく。The Hanen Program
はカナダ発のセラピーで小さい子供に人気。
大人主導型:Discrete Trial Training (DTT – ABA)
→大人が指示を出し、子供が従う。
《教え方》
Level 1 : Exposure Teaching ターゲットを自然な形のまま、
子どもに触れさせる
→ターゲットが豚の絵だとしたら「豚さんはブーブーだね」と自然な
形で触れさせて教える。
Level 2 : Highlight Teaching ターゲットを強調した形にして、
子どもに触れさせる
→「豚さんはどこだろうね?これ何だろうね?豚さんはブーブーだね
」とExposure Teachingよりもう少し強調した形で、ターゲットを
繰り返し教える。
Level 3 : Blended Teaching 質問・指示の形を取り(バリエーション
あり)、子どもに直接教える
→聞き方をいつも同じにしない。
Level 4 : Direct Teaching 質問・指示の形を取り(バリエーション
なし)、子どもに直接教える
→質問の形を一定にする。いつも同じ指示で、いつも同じ質問。ABAの
DTTはこの手法が基本。
YES / NO の形の質問をする
→「これは豚さんかな?ぞうさんかな?」など幾つかの質問をして、
Yes/Noで答えさせる。
選択肢を与える→二つの選択肢から選ばせる。
モデルを与えて、真似させる→答えをこちらが与え、真似させる。
《学習スタイル》
Visual Learners
→自閉症傾向の子供には、目で見て覚えさせるのが
効果的だが、Visualだけに絞って教えてしまうと、手の使い方が弱く
なるなどありえるので、気を付けなくてはならない。
Auditory Learners
→耳の能力が強い子供は、例えば録音した音を聞いて覚えさせるなど。
Tactile / Kinesthetic Learners
→とにかく沢山書いて覚えさせる。歌って言葉をリズムに乗せて覚え
させたり、踊りながら身体を使って覚えさせるなど。
3.ご家庭で心がけていただきたいこと
•現時点での実力レベルを把握する。
どこでつまづいているのか、どこまでなら子どもが自分でできるか、
どこまでなら他の人に手伝ってもらってできるか。
→子どもが自分でできることが少しでも増えれば、本人も親も少し
ラクになる。
•次のレベルを想定する。何をどのようにどこまでできるようになって
ほしいのか
•進んでほしい方向へ、ちょっとだけプッシュする
どこまで「自力でやること」「正確さ」「完成度」を要求して、
どこから「できたこと」にするか。→「こういうことをやって
もらいたい」というゴールを設定して、そのゴールに向かって少し
だけプッシュする。
•やってあげすぎない。
→子供の不平をわざと無視して、親が察してやって揚げ過ぎない。
子供に言わせる、やらせる。なるべく子供に、一単語でもレベルに
合った言語で発せさせる。
•ことばに触れる・ことばを使う機会をたくさん作る。その積み重ね。
•学校・セラピーでやっていることとの連動。
•生活サイクル、リズムの安定。きちんと寝る、食べるなど、まずは
体調を万全にしておかないと学びにならない。
•基本的なしつけは重要。やって良いことと、悪いことは親がきちんと
教える。
障がい児とバイリンガル
•親が自然に使える言語
―ホームランゲージ(母国語)を大切にしてその上に英語をのせる。
•子どもが現在および将来生活のために使う言語(その言語が子どもの
生活の質の向上にどの程度必要か)
日本に帰国する場合→日本語(日本語が使える事で生活のクオリティ
が上がる。日本の家族と意思の伝達が出来て楽しく過ごせる。)
永住の場合→英語。
•日本語を習得させるためにかかる手間や時間に、意義を見い出せるか
→日本語でも理解出来るようになって欲しいかどうか。
•文化・アイデンティティ(帰属意識)
―アイデンティティと言語は密接な関係にある。日本語が出来る事に
親も子供も意義を感じられるかどうか将来的にもポイントになる。
4.IEPに出席する際に
IEPの前に
•テスト結果・レポート・ゴールのドラフトをもらい、目を通し、親と
しての考えをまとめる
ーIEPの前に先生やセラピストと顔を合わせ、ゴールのドラフトを一緒
に作成できると理想的。ドラフトを事前にもらったら、アニュアルの
ゴール、ベンチマークの所に目を通す。
•要求事項・希望事項を学校区側に連絡する(justification 根拠)
―いきなりIEPの席で相手に言うのではなく、事前に話しておく。
なるべく「サプライズ」がないのが望ましい。例えばセラピーの
回数を増やして欲しい時には、1年間に出来なかった事をリスト
アップするなどの理由づけをする事が大切。
•通訳の依頼
•専門家に来てもらう場合の注意(おんぶに抱っこにならない)
―子供や親の為のIEPが弁護士やアドボケイトの為のIEPに
ならないようにする。
IEPの最中
•全体の流れ
イントロ (introduction)
現在の状況 (current level of functioning, baseline)
今後1年間の目標 (annual goals, bench marks, short term
objectives)ゴールは低すぎないようにする。
教室の設定・サービスの決定 (placement, service level)
①目標の設定。②サービスの設定。
•通訳の使い方―クオリティーコントロールをする。ダメな場合は
学校区側に言って変えてもらう。
•親からのインプット(「奥ゆかしさ」は忘れる。行き過ぎはよくないが)
―気になる事はありませんか?と聞かれたら、何かしら発言する。
わからない事は質問する。話す時に通訳だけを見ないで全体を見て
話すように心がける。
•サイン(Agree / Disagree / Partial)―なるべくその場ではしない。
3日後に持って来ますなど期限を言って持ち帰る。
IEPが終わってから
•セラピー・教室の見学
•ゴール達成度のフォロー
先生とコミュニケーションを日頃から取る様に心がける。Emailを利用
して日頃から先生とのコミュニケーションを取ると良い。その時の
質問は短く簡潔に箇条書きにすると良い。アシスタントの先生に話し
を聞くのも良い。
IEPゴール設定
By March 2018, TOMOKO will imitate developmentally appropriate
Consonant-Vowel syllable in 4 out of 5 opportunities given
moderate prompting as measured by clinician observation.
(expressive language)
By March 2018, TOMOKO will stay on topic of conversation and
ask a follow up question about something a teacher/peer was
sharing about with minimal prompting as least 5 times per
session in the speech room environment as judged by clinician
observation. (pragmatic language)
By March 2018, TOMOKO will know the opposites and synonyms for
at least 30 words and construct grammatically correct sentences
using these words with 80% accuracy as judged by clinician
observation. (vocabulary development)
Prompting=はしごかけ、手助け。
Promptの注意―Promptなしで自分で出来たのか?手助けがあって
出来るようになったのか確認する。
Minimal Prompting= 最小限
Moderate Prompting=中程度
Maximum Prompting=最大限
・先生によって捉え方が違うので実際にどういう手助けをするのか
確認する。
・Promptなしで親が出来ると思ったら、先生に言ってみる。
おすすめの本
「子育てプリンシプル」 奥田健次(2009)一ツ橋書店
「叱りゼロで『自分からやる子』に育てる本」奥田健次(2011)
大和書房
「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」Shizu・平岩幹男
(2013)講談社
「発達障害のある子どもができることを伸ばす!(幼児編・学童編)」
杉山登志郎・辻井正次(2011)日東書院本社
「きみはソーシャル探偵!:子どもと学ぶソーシャルシンキング」
ミシェル・ガルシア・ウィナー(2016)金子書房
「Thinking About YOU, Thinking About ME」Michelle Garcia
Winner(2007) Think Social Publishing, Inc.
www.socialthinking.com
最後に「生活・療育の全てにおいて、お母様方の精神的な安定が
すべての根幹になりますので、無理をし過ぎず、ストレスを溜めすぎ
ることのないようにがんばってください(私の合言葉は「コーヒーと
チョコとYouTube」ですが、皆さんそれぞれにアレンジして
ください)」
(報告:ラバナ沙織、國枝里世)
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8.●《JSPACC JAPAN活動報告》●
※3月交流会報告
初参加の新会員の大塚純子さんを迎え、交流会は自己紹介に始まり
ました。自己紹介中も質問が飛び交い全員が終わるには長い時間が
掛かりましたが、それぞれの近況もアップデートすることが出来た
ように思います。
大塚さんのお嬢さんが大学を卒業、石村たけし君が高校卒業され、
新たなトランジッションを迎えられます。日本も去年の四月から
障害者差別解消法が施行され、合理的配慮とか自己決定の支援とか
訴えておりますが、現状は追いついていません。地域性や行政に
よっても現場はかなり違うようなので、今後も各地域で行われている
勉強会や講演会などの情報の共有を図っていこうと話し合いました。
専門家の方をお招きしての勉強会の企画、又はBuddy Programのような
アクティビティーを企画することも話し合いました。JSPACCのBuddy
Programは10年目を迎えますが、高校生大学生のボランティアとして
参加してきた最初のBuddy達は、立派な社会人となり、障がい者の
よき理解者として啓蒙活動を行っています。日本でも障がい者への
理解と啓発につながる良い機会ではないでしょうか。今後検討して
いきます。
報告:吉山るり子
※名古屋だより
JSPACCの皆さま
皆さま、お元気ですか?お久しぶりです、愛知県在住の播磨です。
ただいま実家の大阪に来ております。家の前は桜並木があり満開時は
トンネルのように綺麗なのですが、残念ながらまだ蕾で咲く前に愛知
に戻ることになりそうです。でも、愛知では綺麗な黄色の菜の花が
あちこちで見られるので、明るい気持ちで帰れそうです。
先日吉山さんに途中下車して頂き名古屋でお会いすることが
出来ました。いつも前向きでパワフルな吉山さんのおかげで気持ちを
新たに頑張ろうという気持ちにさせて頂きました。同じ方向を向く
仲間がいるということは本当に心強く感じます。感謝致します。
一昨年の4月に日本に帰国し、学校の現状に戸惑いを感じる中、7月に
中学2年生の男の子が自殺したニュースが飛び込んできました。男の子
は何度もいじめを担任に相談してたそうです。なんともやるせない
気持ちになると同時にどうして救う事が出来なかったのかという疑問
と怒りが湧いてきました。
何か自分に出来ることはないかと考え、もちろんそこには我が子への
未来やこれからの支援を求める意図もあったのですが、まず福祉関係
に色々相談しに行きました。とても親身に相談に乗って下さるのです
が、福祉に関しては地域によってかなりの差があるなと感じ、そして
アメリカでもそうであったように学齢期というのはどうしても学校が
メインになりグレーゾーンの子ども達への支援というのは手薄に
なりがちです。そこをきちんとケアしなければ不登校や成人してから
悩んだり、就職支援が必要になったり、障害者年金の支払いも増える
のではと訴えましたが、教育、学校の壁というのは厚く福祉からは
なかなか入っていけないそうです。ならば入ろうと思いボランティア
から始め、昨年からは公立小学校の特別支援教室の介助員として
働かせて頂いております。
1年、たったの1年働かせて頂いただけですが、今感じていることは、
『学校』という存在が何であるのか私自身も分からなくなっています。
子ども達を囲む家庭環境が複雑であったり、保護者からの要望、先生
同士、教育委員会からのプレッシャー、文科省からの注文などあまり
にも莫大な課題があり余裕がなく、人を育て学ぶ場所であるはず
なのに何を子供たちは学ぶのだろうかと不安になります。
『学校』という場所は何を学ぶところか今の私には答えを出すことが
出来ませんが、子ども達が安心して過ごせるよう寄り添い、味方に
なり、居場所を作るお手伝いをすることが今の私に出来ることだと
思っています。介助員という立場だから出来ることだとも思います。
封鎖された『学校』で、1人でも寄り添ってくれる人が居たら、あの男
の子も未来を断つ事はなく、担任も他に助けを求める事が出来た
のではないかと思います。
『学校』という組織の中で私も沢山間違え、失敗し、衝突し、戸惑い、
不安になる事は多々ありますが、ブレずに子ども中心に考える人の1人
で有り続けたいと思います。まだまだ私自身学びたい事が沢山ある
ので、『学校』に残り課題を探し、出来ることを頑張りたいと思います。
以上、長々となりましたが今私が感じていることをお伝えさせて頂き
ました。また皆さまにご意見やお力をお借りする事があるかと思い
ますが、どうぞ末長くよろしくお願い致します。では、気温差や花粉
で体調を崩しやすい時期ではありますが、皆さまどうぞご自愛
くださいませ。
播磨 淑子
※今後の予定
5月交流会
日時:5月14日(日)
6月交流会
日時:6月18日(日)
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9.●《Buddy Program参加者募集のお知らせ》●
Buddy Programとは、Rising Stars Youth Leadership Program
(日系社会における将来のリーダーの育成を目的として
2003年度より毎年秋ー春に行われている高校生研修プログラム)を
通して得たリーダーシップスキルを使ってコミュニティーに
貢献したいという願いのもと、親の会のサポートをされている
南カリフォルニア大学Barbara Wheeler準教授の提案により、
2008年1月から始まったプログラムです。
イベントではJSPACCの子供達がRising Stars Youth Leadership
ProgramのAlumniのメンバーと一緒にペアを組み、様々な活動に
取り組むというものです。Alumniは高校生以上です。
親や兄弟、姉妹とは違う時間の過ごし方になり、子供さんが
社会性を学ぶいいチャンスになり、回を重ね、Buddyと会うことを
楽しみにしてくれる子供さんも増えています。ぜひ参加ください。
このBuddy Programは事前申し込み登録が必要になります。
親御さんも必ず一緒にご参加下さい。
小学校3.4年生のお子さんから参加できます。
御質問がある方は役員または下記まで、ご連絡ください。
お申し込みは下記まで
尾崎よしみ umako@hotmail.com
池内和世 kazuyikeuc394you@yahoo.co.jp
************************************************
10.●《シブリング会便り》●
3/26にAPIDC(Asians and Pacific Iianders with Disabilities of
California)の第一回Walk n Rollの初ミーティングがありシブリング
会より親メンバーの真野さん、渡邊さん、藤田さん、ウイッシング4人
とシブリング会メンバー3人がお話を聞いて来ました。
…………………………………………………………………………………
*シブリングメンバーの藤田恵麻さんからミーティング報告です。
今年の10月15日にAPIDC のグループの皆さんが Walk and Roll という
ファンドレージングイベントする事になり、イベントの内容の説明の
ミーティングに行きました。JSPACCシブリングメンバーからは新しく
入った渡辺光人くん(わたなべ こうじん)、渡辺りゅういちくん、
そして私、藤田恵麻がミーティングに参加しました。計画している人
はみんな色々なアイデアを持っていて、こういう風にしたいと思った
時はどんな行動をとればいいかなど詳しい説明がたくさんで勉強に
なったと思います。行うイベントの話も聞いていてとても楽しそう
だったので、ミーティングに参加してたシブリング達も是非参加
したいと話していました。*
…………………………………………………………………………………
APIDCのファンドレージングですが、大きなイベントにしたいと参加者
300人の目標を立ててブーステーブルやフードトラックなど参加者に
喜んでもらえるようなアイデアを考えていらっしゃいました。APIDCの
ような大きなグループのイベントのお手伝いが出来たら、シブリング
会にとっても貴重な体験になるのではと考えています。
報告ウイッシング
************************************************
11.●《シブリング会会員募集のお知らせ》●
JSPACCシブリング会では、会員を大々的に募集しております。
ハンデイのある兄弟姉妹を持つシブリングたちのサポート、親睦、
リーダーシップ育成を目的として結成しました。色々な活動を
通して友情も芽生えています。
シブリングたちがJSPACCからの将来のライジングスターとして
健やかに活躍できるように、彼らの心身のサポートを心より願って
おります。
質問、参加されたい方は、下記のメンバーに連絡をお願いします。
オレンジ地区: ウイッシングゆかり yukariimura@yahoo.co.jp
池内和世 kazuyikeuc394you@yahoo.co.jp
松下ゆき代 yukiyo92660@yahoo.co.jp
サウスベイ・ウエスト地区: 藤田まゆみ corneliusmm@hotmail.com
北部東部地区: 尾崎よしみ umako@hotmail.com
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12.●《新会員のお知らせ》●
今月の新入会員の方はいらっしゃいません。
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13.●《我が家からのニュース》●
今年の3月21日はAshmore家にとってとても思い出に残る日
となりました。
娘英玲奈の30歳の誕生日。
今まで必ずと言っていいほど出張が重なりお父さん無しの誕生日
でしたが今回は家族3人一緒。そして何といっても3月21日は世界
ダウン症の日で、Down Syndrome International主催の世界ダウン症
の日のカンファレンスが、ニューヨークの国連ヘッドクオーターで
あり出席しました。
今年のテーマは”My Voice,My Community”で15か国の代表者がスピーチ
をする中、英玲奈は日本ダウン症協会(JDS)のご推薦を頂き”Rainbow
Bridge”というタイトルで日本代表としてスピーチさせて頂きました。
最初は大変緊張して声も小さく、このままではどうなる事かと
ハラハラだったのですが、段々と調子がでてきていつもの英玲奈と
なって無事スピーチを終えました。
光栄な事に日本国連大使の南博大使もわざわざ休憩時間にご挨拶に
てくださったのですが、そんな親の気持ちは露知らず、前々日までの
撮影の疲れと時差ぼけで大変機嫌が悪く、南大使にニコリともせず、
私は生きた心地のしないひと時でした。
日本にルーツを持つ英玲奈が、自分が日本人でもある事を誇りに思い
、Born This WayのCastという立場を踏まえて日本とアメリカの「虹の
架け橋」となり、障がいを持つ人達に「自分の意見を言えるように
なろう」と訴えた娘は大変頼もしく感慨深いものでした。
ニューヨークに観光に行ったとしても、わざわざ国連ビルに足を運ぶ
こともなかったと思います。ここまで来れたのも、皆さまの暖かい
サポートのお蔭と感謝に絶えません。ありがとうございます。
以下がUNでのスピーチのビデオで英玲奈は一番最後のスピーカーで
2時間7分ごろから20分間です。
http://webtv.un.org/watch/part-2-world-down-syndrome-day-conference/5368492432001
また当日の晩日本のテレビ朝日報道ステーションのニュースでも放送
して下さいました。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000097010.html
3月21日に合わせてインターネットTVのAbema TVも日本語字幕付きの
Born This Wayの放送を開始し、今でもマイナーな時間帯ですが4月
一杯は放送してくれるようです。またAbema Primeというのに登録
すると(月額960円)、いつでもそしてビデオの機能もついて視聴
できるそうです。
3月半ばに報道ステーションの富川キャスターが早期療育の状況を取材
したものの特集が以下です。重ねてご覧ください。
http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/feature/detail.php?news_id=200190
尚、Born This Way Season 3は4月終わりか5月の放送予定ですが、
FacebookのBorn This Way on A&Eのページに色々な動画が逐次ポスト
されていますので、ご覧頂ければ幸いです。
サウスベイ・ウエスト会員
アッシュモア広美
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14.●《ニュースレター部よりお得な情報のお知らせ》●
今回は、過去にも月例会で取り上げました、IHSSについての情報を
ご紹介します。
IHSS(In-Home SupportServices)をご存知でしょうか?障碍のある人が
自宅で安全に暮らし続けられるようにするための医療以外のサポートのことです。
例えば、障碍のあるお子さんを自宅で両親がケアする場合、両親に対してお金が
支払われます。
受給資格は、ソーシャルセキュリティナンバーを持っている事、リージョナル
センターのクライアントである事、MediCalを持っている事、などが必要です。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.disabilityrightsca.org/pubs/547001-Ch-03.pdf)
申請した日からカウントされるので、まずは電話で申請することをお勧めします。
詳しくは、2015年7月号 年次総会報告
の6.《6月例会報告》にて説明されています。JASPACCのウェブサイトから
ログインしてご覧下さい。
https://www.jspacc.org/private/2015-08/591
また、「例会・役員会からのお知らせ」の中に、日本語と英語での資料の
PDFがアップされていますので、こちらもご覧下さい。
《2015年6月例会『IHSS,Medi-calの公的サービスを得る方法。
Institutional Deeming Waiver, そしてHome and Community Based Services Waiver
について学びましょう!』》
https://www.jspacc.org/private/meeting-information
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※以下の2015年7月号の以下の報告を参考に書きました。
6.●《6月例会報告》●
<北部東部小部会担当>
日時: 2015年6月20日(土)10:00am – 12:00pm
場所: 立正佼成会
(Rissho Kosei-kai Buddhist Center of Los Angeles)
2707 East First Street, Los Angeles, CA 90033 USA
スピーカー: Siyon Rhee, Jackie Dai and Katie Castro,
Disability Rights California
タイトル: 『IHSS,Medi-calの公的サービスを得る方法。
Institutional Deeming Waiver, そして Home
and Community
Based Services Waiver について学びましょう!』
カリフォルニア州の公的なサービスは、未成年の場合
通常親の収入が考慮に入れられます。ただし発達障がいを
持つ未成年者の場合、免除プログラムが用意されており
親の収入に関係なくいくつかの公的サービスを受ける
ことが可能です。
6月例会ではDisability Rights California (州の公的
法律機関)から3人のスピーカがそれらの情報をお話して
くださいました。(日本語通訳付き)
【スピーカープロフィール】
Katerine Castro
Disability Rights California ロサンゼルス地区事務所で
Special Education Advocateをされている。2013年よりDRCで
IEP Advocacy, Due Processと異議申し立て遵守に限らない
特殊教育をご専門とし、州および連邦政府の特殊教育法の下に
クライアントへのアドバイスを行うなどの仕事に従事している。
親への特殊教育プロセスのナビゲートや、独立に向かい子供達
クリニックに参加し、公益法のための用語団体の秘書として勤める。
OCRAの前に、学生や家族を代表する民間の法律事務所に勤務。
2008年からDRCでCRAとして従事。ロサンゼルス東部地域の
リージョナルセンターの消費者の方が司法へのアクセスを助ける
機会にエキサイトしている。
Siyon Rhee
UCLAにてソーシャルワークの修士号と博士号を取得。 1981年以来、
DRCに従事。韓国語を話し、ご自身のアドボケートとしての役割は、
単一言語のアジア人コミュニティの障がい者、特に発達障がいを
もつ方にサービスのトレーニングと法的権利を提供することと話す。
トレーニングの分野は、SSI、SSDI、Social Security Adult Child
Benefits(DAC)、Medi-Cal、In-Home Supportive Services(IHSS)
など。
参加者(26名):石田真一、太田豊作、井上ゆき、鈴木じゅんこ、
アッシュモア広美、Fong晶子、長尾尚子、富田京子、真野光、
山田香苗、大北幸子、鈴木幸江、馬上真理子、福田Kan、小菅宏子、
ガーヴィー恵、ウィッシングゆかり、ウィッシングジョエル、
ハーダー容子、ロジャース早苗、磯崎葉子、阿久津美紀、
野口麻美、松田真木綿、Kelly Garvey、Ken Fong (敬称略)
セミナータイトル:IHHS, MediCal の公的サービスを得る方法。
Institutional Deeming Waiver, そしてHome and Community Based
Services Waiverについて学びましょう。
DRCから3名のゲスト、2名の方がスピーカー。
< ジャッキー・ダイさん 「DDウェイバーについて」>
●DDウェイバー(DDはDevelopmental Disabilityの略)とは何か。
▽カリフォルニア州に21箇所あるリージョナルセンターが提供する
サービスのひとつ
▽リージョナルセンターが作成するIPPの中に次のようなサービスが
含まれていれば、このDDウェイバーから費用負担を受けられる可能性
がある。
(例1)自宅に住むことができるようにするための補助サービス
(例2)仕事をすることができるようにするための補助
(例3)ケアをする家族や家族以外の介護者のためのレスパイト(代
行介護)サービス
▽なぜ「ウェイバー」と呼ばれるのか → 通常は収入制限があるが
障碍を持つ未成年者の場合に免除が認められ、親の収入に関係なく
特定の公的サービスを受けることができるため。
●DDウェイバーの受給資格
①カリフォルニア州の「発達障碍」の定義に該当すること
②リージョナルセンターのサービスを受けていること
③収入制限以外のMediCal受給資格を満たしていること
④発達障碍を持つ人たちのためのICF(Immediate Care Facility)
でケアを受ける資格があること(グループホームなど)
●申請のしかた
①リージョナルセンターのコーディネータにまず尋ねる。あなたに
代わってコーディネータが申請をしてくれることがある。
②自分でリージョナルセンターに手紙を書くことで申請する。
●DDウェイバーを受けるメリット
①DDウェイバーを使って受けるリージョナルセンターからのサービス
は、制限がない。リージョナルセンターは通常POSガイドラインで
受けられるサービスの種類や量をコントロールするが、DDウェイバー
を使って受けるサービスには適用されない。
②DDウェイバーを受けている人は、通常の3年に一度でなく、毎年
IPPを見直しできる。
③MediCalの受給資格がなくなったとみなされたあとでも、いきなり
サービスを止められることがなく、12ヶ月まで自己負担なしでサー
ビスを受け続けることができる。
④車がもう1台追加控除となる。
●DDウェイバーのデメリット
怪我がもとで訴訟をしている場合は、訴訟によって得られるお金から
差し引かれる場合がある。
< シヨン・リーさん IHSS(In-Home Support Services)について>
●IHSS(In-Home Support Services)とは
障碍のある人が自宅で安全に暮らし続けられるようにするための
医療以外のサポート。
例えば、7歳の障碍のある子供がいて、自宅で、両親がケアをしてい
る。両親であるあなた方は、お金を支払われるべきだと思いますか?
→ 支払われるべきだし、その権利があるし、まさにそれが、IHSSで
ある。
●IHSSには3つのプログラムがある。
①両親や伴侶がケアをする(IHSS Plus Waiver)
②両親以外の人がケアをする(Personal Care Services)
③州がケアをマネジメントする(IHSS – Residual)
昔は、とにかく施設に入れる、ということが中心だったが、現在で
は、できるだけ自宅で暮らせるようにサポートしようというふうに
変わってきており、その流れでIHSSが重要になっている。
●受給資格についての注意点
IHSSはMediCalが資金を出しているプログラムなので、まずSSIの
受給資格を得ることが必要。SSIの受給資格があればMediCalがつい
てくる。
●申請について
IHSSはDPSS(Department of Public Social Services)が管理運営し
ている。申請には、出向かなくてよい。電話で申請。手続きには一定
の時間がかかり「申請した日」からカウントされるので、とにかくま
ず電話で申請すること。
●各プログラムの説明
①IPW(IHSS Plus Waiver)
受給は時間数。両親や伴侶のみがケアする場合で、障碍の程度がシビ
アな場合は、月に最大283時間まで認められる。自分のケースはシ
ビアでないと決めつけずに、最大限の時間が認められるようにする
べき。家庭訪問があるので、それに関する知識と事前準備が重要。
実際に家庭訪問員が持って来る用紙を見ながら、各項目について詳細
に説明。
1.Domestic Services
大人のみ対象。月に6時間の制限あり。複数いたら、Pro-rateされ
る。
2.Related Services
5つのカテゴリーがあり、それぞれに何分、何時間かかるか書かなく
てはならないので、事前によく考えておくべき。細かく、具体的に、
正確に、どのくらい時間がかかるか熟慮する。例えば、食事の用意で
も、障碍のある子供は、食べ物の好き嫌いが激しく、余分に手間や時
間がかかる。洗濯も、トイレに介助が必要なら普通よりもっと洗濯に
手間や時間がかかっているはず。その全てを含めること。
3.Heavy Cleaning
3. Heavy Cleaningとは部屋を汚したとき、その掃除にかかる時間
4. Nonmedical Personal Servicesとは、
呼吸器系に問題があるときに家の中を掃除する必要性のある場合
トイレットトレーニングにかかる時間
食事の手伝いにかかる時間
お風呂やシャワーの手伝いにかかる時間
服を着るときの手伝いにかかる時間
女性の生理期間のケアにかかる時間
ふらふらと歩き回る習慣がある場合、その行動を見る時間
ベッドから起き上がるときや、ベッドに入るときの手伝い
髪の毛や爪を切る、歯を磨くなどの手伝いにかかる時間
寝たきりの人の寝返りを打つなどの手伝いにかかる時間
車椅子や人工器具のケアにかかる時間
5.Medical Transportationとは、
病院や理学療法の予約に連れて行くとや付き添いにかかる時間
6.Yard Hazard Abatementとは、
野外での危険軽減のために、危険を回避したり、見守ったりする時間
7.Protective Supervisionとは
屋内外での保護、見守りの時間
8.Teaching and Demonstrationとは、
やり方を教えたり、やってみせる時にかかる時間
9.Paramedical Servicesとは、
カテーテル、注射、動きの練習にかかる時間
それぞれの手伝いにかかる時間を一週間分書き出して、
手助けの必要性、子供のニーズを郡の生活保護区の
ソーシャルワーカーに相談する。
Q & A
Q. 男の子(視覚障害)とその親が受けれる公的サービスや
医療に関するサービスは?
A. Nursing facility Waiverに申し込んで、何らかのサービスが
受けられると思う。
Q. IHSSを申し込むにあたって、米国市民権が必要か?
A. グリーンカード (永住権)が必要です。
Q. IHSS を申し込む際、5年以上の永住権保持者であることが
求められたが?
A. それは違う。5年以上という設定はない。
Q. 女の子(6歳)リージョナルセンターのクライアントで
メディカルとSSIをもらっているが、IHSSを断られた。
A. アドボケイトや弁護士に相談したらいいと思う。
はじめにインテイクの係りの人と話す。
その際に、日本語の通訳を頼む事ができる。
アドボケイトの事務所、Disability Rights California
に相談してみる事ができる。
Q. 男の子(21歳)はメディキャルとプライベートの医療保険の
両立はできるか?
A. Development Disability Waiverをもらえるかもしれない。
そして、Nursing Facility Waiverを申請して、
メディキャルとメディケアの両方のサービスをもらうことが
できるかもしれない。
(報告:井上、鈴木じゅんこ)
編集報告:朝比奈
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15.●《今後の予定》●
4月15日(土)月例会
4月23日(日)シブリング会主催Dr.竹下によるセミナー
4月24日(月)成人部主催ECF見学会
4月30日(日)NYABCバスケットボールキャンプ
5月 7日(日)NYABCバスケットボールキャンプ
5月20日(土)月例会
5月 6日(土)MK部太鼓パフォーマンス
6月 4日(日)成人部交流会
6月10日(土)月例会
*日時、内容が変更する場合もございますので、
JSPACC ML等でご確認下さい。
また、イベントによっては定員に満たしている場合も
ありますので各イベントの担当者にご確認下さい。
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(編集 朝比奈涼子)